シーリングライトに水が溜まる原因は?対処法と予防策を解説
2023/12/05
「天井のシーリングライトに水が溜まっている」
「床が濡れていたので確認したらシーリングライトに水が溜まっていた」
という経験をしたことがある方がいるかもしれません。
シーリングライトに水が溜まる原因には、雨漏りなどさまざまな理由があります。
この記事では、シーリングライトに水が溜まる原因や対処法、予防策について解説します。
シーリングライトに水が溜まる原因
シーリングライトに水が溜まる原因には、さまざまなものがあります。
ここでは、この原因について解説します。
屋上やベランダからの雨漏り
陸屋根などの屋根が平らになっている場合は、傾斜が少ないため屋根に雨水が溜まりやすくなっています。
このような屋根には、雨が建物内に入らないように防水工事がされていますが、この防水工事が経年劣化により防水層が劣化していると、そこから水が浸入して天井まで到達し、シーリングライトを設置している穴や電気の線を伝って水が溜まることがあります。
また、ベランダも同様に防水工事がされていますが、こちらも防水層が劣化すると雨漏りが起きやすくなる場所です。
他にも、シーリングライトの上にベランダやバルコニーがある場合は、ベランダで雨漏りが発生している可能性があります。
雨の日にシーリングライトに水が溜まる場合は、雨漏りの可能性が高いと言えるでしょう。
ただ、時間差で雨漏りになる場合もあるため、雨がやんでいても雨漏りになることもあります。
外壁の劣化による雨漏り
外壁の劣化も雨漏りの原因になります。
これは、外壁のひび割れやシーリングの劣化により生じた隙間から浸入した雨水が壁伝いに移動し、天井から雨漏りを発生させることがあります。
このような雨漏りは、雨の日でなくても時間差で発生することがあり、壁の内部を雨水が移動するため被害が大きくなる傾向があります。
バルコニーからの雨漏り
バルコニーからの雨漏りもシーリングライトに水が溜まる原因になります。
バルコニーの床の部分には、防水シートを設置することで雨水の侵入を防いでいますが、防水シートが劣化することで、バルコニーから天井裏に雨水が侵入している場合があります。
特に、シーリングライトの上部にバルコニーがある場合は、バルコニーの防水シートの劣化が原因で雨漏りしている可能性が高くなっています。
給排水管の不具合
天井の上にキッチンや風呂場などの給排水管が通っている場合は、この給排水管が劣化することで水が染み出したり、排水口からずれてしまった場合、あふれた水がシーリングライトに入り込む可能性があります。
集合住宅の場合は、上階の水漏れが原因の可能性もあります。
天候に関係なくシーリングライトに水が溜まる場合は、排水管の水漏れを疑ってみてください。
結露
室内で結露が発生すると、天井やシーリングライトに水滴を発生させることがあります。
また、屋根裏で内部結露を起こしている場合は、その結露の水滴がシーリングライトに入り込んで水が溜まることもあります。
このような内部結露は、柱などの木材や断熱材を湿らせてしまい、気がつかない内に腐食させてしまうことがあります。
シーリングライトに水が溜まっているのを放置した場合
ここまで、シーリングライトに水が溜まる原因を解説しましたが、これを放置するとどうなるのでしょうか?
ここでは、放置した場合に発生する症状などについて解説します。
ショートや漏電
シーリングライトに水が溜まっている状態を放置していると、ショートや漏電を起こす可能性があります。
どちらも危険であるため、水が溜まっている場合は電気をいれないようにしましょう。
また、乾いている場合でも内部に水が入り込んでいる可能性があるため、念のため使用しないようにしてください。
内部の腐食
シーリングライトに水が溜まる原因が雨漏りや内部結露の場合は、放置していると内部で被害が進行し、木材などが腐食する危険性があります。
柱や壁などの構造材が腐食してしまうと、家の耐久性や耐震性も失われてしまいます。
シロアリの発生
シーリングライトに水が溜まっている状態を放置すると、シロアリが発生する可能性が高くなります。
シロアリは湿気と木材を好む性質があるため、雨漏りが原因で大量発生し、結果として柱や床などの建材を食べてしまい、建物を倒壊させるような被害に拡大します。
シロアリの発生を防ぐために、シーリングライトの水溜りを発見した場合は早急に対処しましょう。
カビなどの健康被害
シーリングライトの水を放置したことで壁の内側に湿気が溜まることで、カビが発生する可能性が高くなります。
カビは湿気と汚れを好むため、湿度が高くほこりが多い場所はカビが発生しやすくなります。
カビには人体に影響を及ぼす種類があり、感染症、アレルギー、中毒などの健康被害を引き起こしてしまいます。
シーリングライトに水が溜まっている時の対処法
ここでは、シーリングライトに水が溜まっている時の対処法について解説します。
応急処置を行う
シーリングライトに水が溜まっていて床にも水が落ちている場合は、応急処置が必要です。
まずは濡れている床をふき、水が落ちてくる場合はビニールシートを敷いた上にバケツなどを置いて水を受けるようにしましょう。
シーリングライトを取り外すと感電する危険性があるため、この状態の場合は、触れずに業者が来るまでそのままにしておいてください。
専門業者に依頼
集合住宅の場合は、管理人や管理組合に連絡して現状を伝えて指示を受けてください。
本人の過失でない場合は、修繕は基本的に管理人や大家さんが行います。
一戸建ての場合は、専門業者に依頼して調査をしてもらいましょう。
その際に、現状を伝えて応急処置の方法を聞いておくようにしましょう。
調査結果に応じて修理してもらう
専門業者に調査を依頼し、シーリングライトに水が溜まる原因が判明したら、必要な修理を依頼しましょう。
修理費用が高額になる可能性がありますが、放置しておくとさらに悪化してしまい、修理費用もさらに高額になってしまいます。
これ以上被害を拡大させないために、必要に応じた修理を行うことが重要です。
分譲マンションの共用部分は管理組合に相談する
シーリングライトに水が溜まっている場合は早急な修理が必要ですが、分譲マンションの場合は、トラブルが発生している場所によって対処法が異なります。
分譲マンションの玄関やエントランス、廊下、階段、エレベーターなどの共用部分のシーリングライトに水が溜まっている場合は、まず管理組合に相談しましょう。
共用部分のトラブルは管理組合の責任であるため、個人の判断で修理をしてしまうと、トラブルの原因となるため注意が必要です。
賃貸物件の場合はオーナーや管理会社に連絡する
賃貸物件の場合は、トラブルの発生場所に関わらず、シーリングライトに水が溜まっていることに気づいたら、オーナーや管理会社に連絡しましょう。
基本的に賃貸物件のトラブルは、オーナーや管理会社が修繕する義務があります。
また、勝手に修理を行うと退去時にトラブルになることがあるため、必ずオーナーまたは管理会社に相談してください。
業者に依頼するときの注意点
シーリングライトに水が溜まった際の調査や修理については、業者に依頼する必要があります。
ただ、業者に依頼する際には、いくつかの注意点があります。
もし業者選びに失敗してしまうと、高額な費用を請求されたり、不十分な修理によるトラブルになるかもしれません。
ここでは、業者に依頼する際の注意点について解説します。
調査報告書の有無
雨漏り調査を業者に依頼する場合は、調査報告書を提示してもらいましょう。
報告書の提示がない場合は、雨漏りが再発するなどのトラブルになる恐れがあります。
また、報告書の提示を拒否する業者は、虚偽の調査を行っている可能性もあります。
そのため、調査を依頼する前段階で、報告書の有無を確認するようにしましょう。
見積書の内容
雨漏りの調査、修理を依頼する場合は、見積書の内容を必ず確認しましょう。
確認するポイントは「見積書の内訳」と「金額」です。
見積書の内訳を確認する際には、項目ごとに金額が記載されているかどうかを確認しましょう。
金額を「一式」とまとめて明記している場合は、トラブルになる恐れがあります。
また、金額を確認する場合には、相見積もりを取ることが必要です。
相見積もりを取ることで、各業者の金額の相場を把握できるため効果的です。
アフターフォローの有無
業者に依頼する場合は、アフターフォローの有無も確認しましょう。
技術力がある職人が修理した場合でも、雨漏りが再発する可能性はなくなりません。
修理後に雨漏りが再発した場合のために、アフターフォローが充実した業者を選びましょう。
シーリングライトに水が溜まらないための予防法
シーリングライトに水が溜まった状態を放置することで、さまざまなリスクが発生します。
そのため、できるだけシーリングライトに水が溜まらないようにすることが重要です。
ここでは、シーリングライトに水が溜まらないための予防法について解説します。
屋根や外壁の定期点検を受ける
シーリングライトに水が溜まる主な原因は雨漏りですが、雨漏りは早期に発見するのが難しいのが現状です。
そのため、屋根や外壁などの点検を定期的に行うようにしましょう。
点検の間隔は屋根材や外壁材などの種類により異なりますが、専門業者に定期的な点検をしてもらうことで、被害を最小限に抑えることができます。
また、結果としてコストも抑えることができます。
定期的に配管のセルフメンテナンス実施する
シーリングライトに水が溜まる原因に給排水管からの水漏れがありますが、これについても定期的に配管のセルフメンテナンスを実施することで予防できます。
排水管の接合部に緩みや劣化がないかなど、定期的に触れて点検しておきましょう。
緩みがある場合は緩みを解消したり、自分で実施できない場合は業者に依頼しましょう。
また、使用頻度によって異なりますが、配管は10~15年程で劣化して水漏れが発生することがあるため、築10年を超えたら一度業者に点検を依頼するのもおすすめです。
まとめ
ここまで、シーリングライトに水が溜まる原因と対処法・予防法について解説しました。
シーリングライトに水が溜まる原因には雨漏りなどがあり、放置していると漏電や内部腐食、シロアリの発生など、住宅によって深刻なトラブルが発生する可能性があります。
発見した場合は、すぐに業者に点検を依頼し、必要な修理を行いましょう。
また、普段から点検をすることで予防することも可能です。
施工実績Works
伊藤工芸は浜松市を中心に静岡県西部から中部エリアにて雨漏り修理や葺き替え工事・外壁塗装工事などをご提供しています。こちらでは最新の施工実績をご紹介いたします。