天井からの雨漏りの原因は?必要な応急措置や修理方法について解説
2023/05/30
「天井にシミがあるけど雨漏りなの?」
「天井の雨漏りはどこから起こるの?」
「応急処置や修理方法を知りたい」
このようなお悩みはございませんか?
天井からの雨漏りは、ほとんどが屋根や外壁の劣化や損傷によるものですが、配管からの水漏れや結露によるケースもあり、原因はさまざまです。雨漏りを引き起こす原因と対処法を把握することは、雨漏り被害を最小限に抑えるために重要です。
この記事では、天井から雨漏りが起きる原因、天井からの雨漏りのサイン、天井から雨漏りした場合の応急措置、修理方法や修理費用相場について詳しく解説します。
天井からの雨漏りの応急措置を考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
天井から雨漏りが起きる原因
雨漏りは外壁や基礎のひび割れに次いで、住宅に起こるトラブルの原因に多い不具合です。
雨漏りが起こりやすい箇所をしっかりと把握しておくことで、雨漏りの適切な対処ができます。
屋根とその周辺の劣化や破損
屋根は外壁と並んで、雨漏りが起きやすい場所です。屋根の中でも雨漏りが起きやすい箇所を紹介します。
【屋根】
屋根には屋根材の他に、雨漏りを防ぐ防水シートと屋根材を支える下地材で構成されています。瓦屋根は60〜100年、金属屋根は30年程度の耐久性があるといわれていますが、屋根を支える下地材などは15〜20年程度で劣化してしまうのです。
屋根や下地材などの耐用年数をしっかりと把握し、適切なメンテナンスをすることで、雨漏りを防ぐことができます。
【棟】
棟(むね)は、屋根の一番上にある屋根材で、屋根の面と面が交差する部分に被せる屋根材です。雨水の浸入と湿気を逃す役割があります。
棟は、台風などの強風でズレたり、外れたりしてしまうこともあります。
棟がズレたり、わずかでも歪んでいたりする場合は、隙間から雨漏りが起こる可能性もあります。
【漆喰】
漆喰(しっくい)とは、瓦屋根だけに使われている建材です。
漆喰は、常に紫外線や雨水にさらされていますので、徐々に劣化し、白い塊になって落ちることがあります。漆喰が崩れると隙間から雨漏りが起こりやすくなります。
【雨樋】
雨樋(あまとい)は、雨水を建物から遠ざけるための大切な役割を果たしています。
落ち葉やゴミなどが詰まると水の流れも悪くなり、雨漏りの原因になることもあります。
落ち葉やゴミを手で取り除いておき、清掃が終わったら雨樋の中も点検し、亀裂や破損がないかも確認しておくとよいです。
外壁の劣化
壁のひび割れや、壁と壁の間にあるコーキング材のひび割れ、縮みなども雨漏りの原因となります。壁やコーキング材の劣化でひび割れが起きると、その隙間から雨漏りするケースがあります。
天窓や窓枠
天窓や窓枠の隙間を埋めるシーリング材が、経年劣化で硬くなると、ひび割れたり縮んだりして雨水が浸入する可能性があります。
建物の中でも、窓のコーキングは雨漏りの原因となりやすい場所です。特に梅雨前には、コーキングを点検して雨水の浸入を防止しましょう。
ベランダ周り
ベランダの排水口のつまりや、防水加工が弱くなることで雨漏りにつながります。ベランダには、ウレタン塗装などで水を防ぐ膜をつくり、雨水の浸入を防いでいます。排水口を定期的に掃除を行い、塗装がはがれている箇所がないか日ごろから確認しておくようにしましょう。
雨漏り以外の原因
雨漏り以外では、以下のような原因も考えられます。
- ・配管からの漏水
- ・動物の糞尿
- ・結露
水道やトイレ、エアコンの配管があることで、配管の不具合により水漏れが起こる可能性もあります。雨の日以外でも天井のシミが出るようであれば、漏水の可能性があります。
ネズミやコウモリ、ハクビシンなどの小動物は天井裏に住み着くことがあり、小動物が糞尿をすることで、シミとなって出てくることもあります。
足音などの音が聞こえてくるようであれば、糞尿による可能性も考えられます。
最後に結露です。特に冬場に起こりやすく、暖房を使用中にシミが多く発生しているのであれば、結露の可能性があります。
換気を適宜行うことで、カビなども防ぐこともできます。
天井からの雨漏りを放置するとどうなるか
雨漏りを放置すると、雨水が建物内に染み込み、建材の劣化が進んでしまいます。木材や鉄筋が腐食し、シロアリやサビの発生につながり、建物全体が脅かされる可能性があります。最悪の場合、建物の倒壊につながることもあるのです。
さらに、雨漏りは自分だけでなく、家族やペットの健康にも悪影響を及ぼす可能性があります。カビの発生により、喘息やかゆみなどのアレルギー症状が引き起こされることもあります。
雨漏りは建物だけでなく、人々の健康にも深刻な被害をもたらすため、迅速に修理することが非常に重要です。放置せずにしっかりと対処しましょう。
天井から雨漏りのサイン
天井には、雨漏りからのサインとなるさまざまな症状を残します。天井からのサインを早めに見つけることが重要です。
天井のシミやカビ
天井のシミやカビは、屋根の雨漏りから来ることが多いです。天井の板材が雨水を吸収し、黒ずんだり湿気を含んだ状態でカビが発生することもあります。シミだからまだ大丈夫と放置せずに、早めに対処するようにしましょう。
天井クロスの膨らみ
雨漏りによって、天井の板材に水が染み込むと、天井が膨らんだり、天井クロスに水が染み込んで、接着剤がはがれクロスが浮いてきます。放置すると、天井のはがれや落下する危険性がありますので、早めに対処するようにしましょう。
天井のはがれ
天井のシミや膨れを放置しすぎると、天井のはがれや落下のリスクが高まります。
天井の下地板に水がたまったり、水を吸って重くなったりすることで、天井がはがれ落ちることもあります。天井がはがれる前に、シミや膨らみなどがないかチェックしておくようにしましょう。
湿度が高くなりやすくなった
雨が降ったあとに湿度が高くなった、窓枠の下の方に水がたまっている、布団が湿っぽくなったと感じた場合、雨漏りが発生している可能性があります。
特に湿気を感じる部屋を中心に、雨漏りの有無を確認しましょう。
天井から雨漏りした場合の応急措置の方法
雨漏りの修理はプロに任せることが重要ですが、被害を拡大させないためにも、すぐに対処できる方法を紹介します。業者が修理に来るまでの間に、できる限りの範囲で雨漏りを抑えるようにしましょう。
吸水シートや防水シートでふさぐ
吸水シートや防水シートは雨漏りの応急処置として代用可能で、雨漏りの対処には有効なアイテムです。吸水シートは、水を吸収することで、他への水の浸透を防ぎます。
防水シートは、水を浸透させないシートになりますので、ブルーシートの下に敷いたり、併用したりすることも有効です。
吸水シートや防水シートは、雨漏りへの備えとして常備しておくのもおすすめです。
バケツやブルーシートを設置する
家具や家電の近くで雨漏りが発生している場合は、濡れないようにブルーシートをかけて保護しておきましょう。覆うことができればレジャーシートでも構いません。
天井から垂れてくる雨水は放置すると床に染み込む恐れがあり、腐食の原因になります。バケツで水を受け止める際は、中に雑巾を入れておくと、水はねを抑えたり水のはねる音も軽減できるのでおすすめです。
天井から雨漏りした場合の修理方法と費用
雨漏り修理は原因が多岐にわたるため、難しい修理でもあります。ここでは雨漏りの調査方法や考えられる修理費用相場について紹介します。
雨漏り修理の専門業者で原因調査をする
雨漏りは目視で確認できる場合もありますが、根本的な解決には、雨漏り修理の専門業者へ調査を依頼することが重要です。
雨漏りを特定する調査として、「散水調査」があります。
ホースや高圧洗浄機を使用し、雨漏り箇所を特定する方法です。調査費用は5〜10万円程度です。
雨漏りに関する工事費用相場
天井に関する雨漏り修理の工事費用相場は以下のとおりです。
修理内容 | 工事費用相場 |
---|---|
屋根(全面補修も含む) | 10〜250万円 |
外壁 | 5〜50万円 |
天井 | 5〜15万円 |
ベランダやバルコニー | 3〜30万円 |
窓サッシや天窓 | 3〜25万円 |
屋上(陸屋根) | 20〜100万円 |
雨漏り修理は特定箇所の範囲などでも大きく異なりますので、あくまで目安とお考えください。
火災保険を活用するのも一つです
雨漏り修理には、火災保険が適用される場合もありますが、その条件は台風や地震などの自然災害で損害があった場合に限ります。
以下のようなケースで、火災保険が適用される可能性が高いです。
- ・地震によって屋根瓦がズレて、雨漏りするようになった
- ・台風などの強風による飛来物で、瓦や屋根材が破損して雨漏りした
火災保険の補償条件は、ご自身が加入している保険の内容を確認してみてください。
また、施工業者の施工不良の場合は、「瑕疵(かし)担保責任補償」が適用される可能性もあります。新築から10年以内という条件がありますが、施工業者が倒産していた場合にも補償されます。
まとめ:天井からの雨漏りは伊藤工芸へ!
天井からは、雨漏りのサインとしてシミや膨れなどさまざまな兆候が現れます。
これらのサインを早く発見することは、雨漏りを最小限に食い止めるためにも重要です。
応急処置には吸水シートやブルーシートが役立ちますが、早急に専門業者に依頼することをおすすめします。
浜松市周辺で雨漏り修理をお考えの方は、伊藤工芸におまかせください。
以前に他の業者に修理を依頼したが、問題が解決しなかった場合でも、伊藤工芸は豊富な経験を活かし、正確に原因を特定し修理を行います。