雨漏り修理は自分でできる?雨漏りが起こった時に自分でできる対処法
2023/04/27
雨漏りの根本的な解決方法は、原因をつきとめて適切な処置をすることが重要です。
知識や技術が伴わない状態で行うと、さらに状況がひどくなったり、屋根を修理しようと登って、あやまって落下してしまったりと、雨漏りを悪化させるだけでなく、身の危険までさらしてしまう恐れがあります。
しかし、すでに雨水が室内に流れ込むなどの状況がひどい場合は、少しでも被害を最小限にとどめるためには応急処置をする必要もでてきます。
この記事では、雨漏りが起こったときに、最低限自分でもできる対処法について解説します。雨漏りでやってはいけない応急処置についても解説しますので、自分でできる対処法を知りたい方は、参考にしてみてください。
応急処置の必要性
冒頭で説明したように、雨漏りの修理は被害を拡大させたり、身の危険性につながる可能性もありますが、雨漏りの被害を広げないためには、できる範囲で応急処置が必要です。
雨漏りを放っておくと、以下のような二次被害が考えられます。
- ・シロアリが発生して家が腐り、資産価値が下がる
- ・カビが発生することで、健康被害につながる
- ・漏電や火災が起きる可能性もある
雨漏りは家の寿命を縮めるだけでなく、人の健康にも害があります。
業者が修理に来るまでの間は、できる限りの範囲で雨漏りを止めておくようにしましょう。
自分でもできる最低限の雨漏りの応急処置
この章では、自分でもできる最低限の応急処置について紹介します。
ブルーシートをかぶせる
大切な家電や家具の近くで雨漏りをしている場合は、濡れないようにブルーシートをかぶせて保護しておきましょう。覆うことができればレジャーシートでも構いません。
家電の場合はコンセント付近が濡れていないかも確認しておきましょう。
コンセントが濡れていると、漏電の恐れがあるので、安全のためにもコンセントは抜いておくことをおすすめします。
防水テープでふさぐ
雨漏りしている場所がわかっているのであれば、防水テープで応急処置をしておきましょう。防水テープはコーキング剤のように、隙間をふさぎ雨水の侵入を防いでくれます。
補修する際は、汚れやゴミを取り除いて乾燥させると、密着性が高まりしっかり防げます。
穴やひび割れが広範囲の場合は、防水テープでの補修は向いていませんので、早急に業者の修理が必要です。
バケツを置く
天井から垂れてくる雨水は放っておくと、床に染み込む恐れがあり腐食の原因ともなります。バケツで受け止める際は、中に雑巾を入れておくと水はねを抑えたり、水のはねる音も軽減してくれます。
バケツとあわせてビニールシートなどもあれば、広い範囲で床を守ることができます。天井にビニール袋を設置して、そこから水をバケツに誘導することができ、水はねも防せげます。
吸水シートや紙おむつでふさぐ
吸水シートや紙おむつも雨漏りの応急処置として代用可能です。
バケツでは対処しにくい壁からの雨漏りには有効なアイテムです。
吸水シートは、タオルや雑巾とくらべても吸水力が高いです。商品によっては吸水できる水の量がさまざま
吸水シートは雨漏りに備えて常備しておくのもおすすめです。
紙おむつは赤ちゃん用でも大人用でも吸水力がある商品ですので、代用できます。
雑巾や布で水を吸いとる
窓のサッシやその周辺などは雑巾や布を置いて、水を吸収することで対処できます。
カーテンがある付近で雨漏りしている場合は、カーテンが汚れてしまったり、濡れたままにしてしまうとカビが発生する原因にもなりますので、外しておくことをおすすめします。
コーキングで隙間をうめる
コーキングで隙間をうめることも効果はありますが、素人には扱いが難しいのでおすすめはしません。間違った場所に塗ってしまうと、雨水の通り道が変わってしまったり、別の場所から雨漏りをしてしまったりと、雨漏りをさらに悪化させる可能性があります。
中途半端な処置は、業者が除去する手間が増えるため、技術がない場合はおすすめできません。
補修スプレーを使う
補修スプレーは防水スプレーともいいます。女性の方でも扱える便利なアイテムです。ホームセンターやネットショップなどでも入手可能です。
補修スプレーは雨漏り用、住宅用、多用途などと記載しているものが使用可能ですので、間違えないように注意しましょう。
補修スプレーは、2〜3回程度塗り重ねる必要があり、乾燥時間も24時間程度かかります
防水塗料や防水材を使う
防水塗料や防水材はコンクリートのベランダなどに有効です。
1mm程度のひび割れなどであれば埋めることができますが、ハケやローラーなどで塗り重ねていくため、難易度は高めです。
壁紙の浮きやはがれを補修する
壁紙やクロスの一部がはがれていたり、浮いているなどの軽いものであれば、ジョイントコークなどの壁紙接着剤で補修は可能です。
補修の際は、壁紙の下地にカビが発生している場合もあるので、あわせて確認が必要です。
完全にはがれてしまったり、浮きが激しかったりする場合は、新しい壁紙へ貼り替えをおすすめします。
漏電対策をする
雨漏りが起きたら漏電にも注意が必要です。
漏電は感電や火災の原因となりますので、しっかり確認しておく必要があります。電気配線は、基本的に水に濡れないように絶縁処理がされています。
建物の年数が経っている場合は、被膜が劣化している場合もありますので、焦げるような臭いであったり、雨のたびにブレーカーが落ちるようであれば漏電の可能性があります。
その際は、早急に電気会社へ連絡するようにしましょう。
雨漏りでやってはいけない応急処置
ここでは、雨漏りでやってはいけない応急処置について解説します。
雨漏りしている場所をつきとめないまま補修する
雨漏りしている場所をつきとめない状態で補修してしまうと、雨水の流れが変わって排水のバランスが崩れるだけでなく、さらに雨漏りが発生する可能性もあります。
雨漏りは原因をつきとめて適切な処置をすることが一番大切です。
原因をつきとめることができないのであれば、無理に補修せずにプロに任せてください。
釘や板などを打ち付ける
雨漏りをふさぐために板を貼り付けたり、壁に釘を打ったりすることはおすすめできません。板を釘とともに打ち付けると、一見ふさがれたように見えますが、別の場所に流れて違う場所の雨漏りが発生したりする可能性もあります。
また、貫通してしまうと、そこから雨漏りが広がる場合もあります。屋根や壁に打ちつけている釘は木を貫通しないように調整されていますので、むやみに打たないようにしてください。
はしごを使って屋根の上で作業する
屋外での処置、とくに屋根の上での処置は危険です。専門の業者へ任せるようにしましょう。屋外での処置は専門的な知識と技術を要します。施工に失敗してしまうと、雨漏りがさらに悪化するだけでなく、転落して大怪我や死亡の危険性もあります。
プロの職人さんでも、転落によって亡くなるケースも多い作業です。
ご自身で行うのはあくまでも危険を伴わない応急処置にとどめておくようにしましょう。
雨漏りを目視で確認する方法
目視で雨漏りの発生場所を確認するのも大切な方法です。
ここでは、目視でも十分確認できる場所について紹介します。
- ・屋根材のズレやひび割れ
- ・外壁のつなぎ目やひび割れ
- ・天井や壁の亀裂
- ・ベランダのひび割れ
- ・サッシや防水シートの隙間
- ・給排水管の隙間
- ・雨樋(あまとい)の詰まりや破損
建物の外壁や窓の付近を中心に見てまわることで、今まで気づかなかった隙間や劣化している場所をみつけることができます。
特に台風や地震のあとは注意してみる必要があります。壁にひび割れが発生していたら、屋根にも入っている可能性もありますので、早めに業者に確認してもらうようにしましょう。
雨漏りの発生場所をつきとめる方法
雨漏りが発生している場所をつきとめるのが大切です。
発生場所がわからない状態でやみくもに動いても、適切な応急処置ができません。
ここでは、プロでない方でも可能な雨漏りの場所を調べる方法を紹介します。
その調査方法とは「散水調査」になります。散水調査とは、シャワーホースやバケツなどで壁や屋根に水をかけて、雨漏りの発生場所をつきとめる方法です。
実際の方法としては以下のようになります。
- ・下側から順番に適量の水をかけていく
- ・30分程度を目安に水をかけていく
注意しなければいけないのは、水をかけすぎないことと、30分たたずに雨漏りが発生したらすぐに中止することです。
個人でやるのは、あくまで当たりをつける程度になりますので、やりすぎは厳禁です。
雨漏りの補修は伊藤工芸へ
雨漏り修理で重要なポイントは、雨漏りの発生原因と発生場所を確実につきとめることです。雨漏りはプロに依頼することをおすすめしますが、早急に応急処置をしなければいけない状況もあるでしょう。
応急処置としては、ブルーシートをかぶせる、防水シートで穴をふさぐ、雑巾で水を吸い取るなど、自分でも最低限できる方法があります。
散水調査であえて水をかけることで、発生場所をつきとめる方法もありますが、当たりをつける程度にとどめておくようにしましょう
最低限の応急処置ができたら、プロに修理を依頼してください。
浜松市周辺で雨漏り修理や屋根修理を依頼したいけど、どこに頼んだらよいかわからないという方は、伊藤工芸にお任せ下さい。
伊藤工芸では的確に雨漏りの場所と原因を突き止めて修理を行うことはもちろん、工事後も安心してお過ごしいただけるように、部分補修に対しても10年の保証をお付けしております。雨漏りでお悩みの方は、ぜひ伊藤工芸へご相談ください。