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瓦ズレの放置は雨漏りの原因に!修理方法を解説

2023/05/26

瓦ズレ

「瓦ズレは補修するべきなのか」
「瓦ズレを補修する工事の費用を知りたい」
「修理費用を安く抑えるコツはあるのか知りたい」

このようにお考えではありませんか?

瓦自体は60〜100年程度の耐用年数がありますが、ズレた瓦の隙間から雨水が浸入することで、瓦の下の防水シートや下地材が劣化します。瓦ズレを放置すると、劣化した下地材から建物内部に雨水が浸入し、雨漏りにつながる危険性があります。

この記事では、瓦ズレが雨漏りにつながる理由、瓦ズレの症状別の補修方法、さらに瓦ズレを補修する際の注意点、補修費用相場について詳しく解説します。

瓦ズレの補修を考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。


瓦ズレの放置は雨漏りを起こす原因になります

瓦ズレ

瓦自体の耐用年数は60〜100年といわれていますが、瓦のズレを放置すると雨漏りを起こす原因になる可能性があります。

瓦ズレが起こる原因としては、さまざまなことが考えられます。

  • ・台風などの強い風が起こることで、飛来物が瓦にあたってズレる
  • ・地震の振動によって、瓦がズレる
  • ・経年劣化によって、瓦を固定している釘や、土台が劣化してズレる

瓦自体の耐用年数は長い一方で、防水シートや下地材の耐用年数は15〜20年と短いため注意が必要です。瓦がズレると、紫外線や雨水が防水シートに直接あたり劣化してしまいます。下地材に雨水が染み込み、雨漏りへとつながるのです。

瓦ズレの症状別の補修方法

瓦ズレ補修

ここでは、瓦ズレの症状別の補修方法について紹介します。
どのような症状があるかを理解することで、すばやい対応ができるため、雨漏りを防ぐことにつながります。

瓦が部分的にズレている場合

前の章でも説明しましたが、地震の揺れや台風などの飛来物、豪雪でも瓦がズレることもあります。瓦が数枚めくれたり、ズレたりしている程度であれば、比較的かんたんな工事で補修ができます。

瓦の割れや欠けがある場合

瓦の欠点は、割れや欠けが生じることです。台風やひょうによって、瓦が割れたり欠けたりすることがあります。割れや欠けの隙間から雨水が浸入し、雨漏りにつながることもあります。

瓦の補修方法としては、新しい瓦に交換や、コーキングで部分的に補修します。業者によっては、1枚からの交換を受け付けている場合もあります。この際、同時に防水シートや下地材も点検しておくと安心です。

瓦のクギが浮いた場合の対処法としては、まず既存のクギを取り外します。その後、内側の防水シートや下地材に問題がないかを確認し、新しいクギやビスで瓦を再び固定します。

瓦が全体的にズレている場合

瓦が1〜2枚程度であれば、単純な交換作業で済みますが、枚数が多い場合や全体的にズレが生じている場合は、屋根全体を葺き替える工事が必要となります。

葺き替え工事は、一度すべての瓦を取り外す必要があります。瓦を外したのち、防水シートや下地材の点検や補修を行ってから、瓦を再利用して積み直す方法です。

劣化が激しい場合には、屋根全体を交換する葺き替え工事になります。この場合、瓦の撤去費用や廃棄費用、新しい屋根材の材料費、交換工事費が発生し、部分的な補修よりも費用がかさむことになります。

漆喰と棟の崩れがある場合

漆喰(しっくい)とは、屋根のいちばん上にある棟(むね)という、一直線に伸びた瓦の土台を保護するために塗り込まれている塗り壁材です。
漆喰は、白セメントを原料にして水と混ぜ合わせて固めたものです。瓦と瓦の間を埋め、瓦を固定する役割も果たしています。

強風や激しい雨にさらされると、漆喰は徐々に劣化し、白い塊になって崩れ落ちることがあります。漆喰が崩れると隙間から雨漏りが起こりやすくなります。

屋根の上や庭先で、いびつな形のコンクリート片や白い塊のようなものを見つけた場合、はがれた漆喰の可能性があるため、早めに業者に連絡し、補修を依頼しましょう。

また、漆喰の劣化や地震の影響で棟が歪むこともあります。棟は瓦で覆われているため、ズレが生じるとまっすぐではなく歪んで見えます。棟がわずかでも歪んでいる場合は注意が必要です。わずかな歪みでも隙間から雨漏りの危険性が生じる可能性があります。

歪みを放置したまま地震が発生すると、崩れる危険性もあるため、早めに業者に修理を依頼しましょう。

補修方法としては、劣化した部分を取り除き詰め直す作業を行います。

棟の歪みに対しては、棟の取り直しによる補修が必要です。
棟が歪むと、固定の強度に問題が生じるため、全ての棟瓦を取り外し、積み直しの工事を行います。漆喰の補修に比べて修理費用は高くなります。



瓦ズレ補修の注意点

注意点

ここでは、瓦ズレを補修する際の注意点について解説します。
注意点を理解しておくことで、瓦ズレの失敗を防ぎましょう。

屋根修理の専門業者へ依頼する

瓦の補修工事を行う際は、屋根修理の専門業者や瓦屋根修理の豊富な実績を持つ業者に依頼することが重要です。

瓦は施工が難しい屋根材でもありますので、実績やノウハウのない業者に依頼すると、適切でない工事が行われ、瓦が外れたり雨漏りの原因となる可能性があります。

瓦工事には、「かわらぶき技能士」「瓦屋根工事技士」「瓦屋根診断技士」といった専門の資格も存在します。

特に「瓦屋根診断技士」は、かわらぶき技能士と瓦屋根工事技士の両方の資格を持つことが条件となるため、より高度な専門知識を持つ資格といえます。
このような資格を持つ業者であれば、屋根の劣化を適切に診断し、最適な修理方法を提案してくれるはずです。

DIYで補修しない

瓦の補修や交換作業は、DIYで行うことはおすすめしません。
瓦を留めているクギの取り外しにもコツが必要であり、施工が難しい屋根材です。

誤った施工をした場合、さらに損傷が悪化する可能性もあり、高所での作業になるため、転落して大怪我や死亡の危険性も高まります。
被害をさらに拡大させないためにも、専門業者に依頼することをおすすめします。

訪問業者には注意

瓦ズレがあると大変なことになる」と、突然訪ねてくる訪問業者にも要注意です。十分な調査をしないで、言葉だけで契約を迫ってくる業者とは契約しないようにしましょう。

屋根工事は時間をかけてしっかりと調査する必要があります。調査の際は、劣化状況や工事方法を説明してもらうために、必ず写真に残すようにしましょう。

ただし、悪徳業者の中には、別の写真とすり替えて報告してくることもあります。

実際には深刻な損傷がないのに、損傷があるように偽り、高額な工事費用を請求するのです。写真は、劣化箇所だけでなく、家の外観や周りの風景なども一緒に撮ってもらうようにしましょう。

瓦ズレの補修費用と費用を抑えるポイント

費用

下記は、あくまで費用の相場になりますので参考程度とお考えください。
複数社見積もりを取って、しっかりと比較検討するようにしましょう。

補修費用相場

瓦の価格は1枚あたり300〜1,000円程度ですが、補修の内容や広さによって工事費用は異なります。

<部分補修>
  • 瓦の交換や補修:1平方メートルあたり7,000〜15,000円
  • 瓦のズレ補修:1平方メートルあたり5,000〜10,000円
  • 漆喰の詰め直し:1メートルあたり5,000〜10,000円
  • 棟の取り直し:1メートルあたり10,000〜16,000円
<全体補修>
  • 全体的な瓦ズレの補修:15〜30万
  • 葺き直し:150〜200万円
  • 葺き替え:180〜250万円

部分補修では、足場が必要ない瓦の交換には、作業費を含めて1〜5万円程度かかりますが、足場が必要な場合は、15〜20万円程度追加で費用がかかります。

火災保険や補助金をうまく活用する

瓦ズレの補修には、火災保険や補助金を上手に活用することも一つの方法です。
経年劣化による損傷では適用されませんが、自然災害による損傷の場合には火災保険が適用される可能性があります。

まずは、ご自身が加入している保険の内容を確認してみましょう。損傷から3年以内であれば保険が適用され、過去に発生した損傷も補修できる可能性があります。

屋根全体の葺き替え工事にも補助金が支給される場合もあります。ただし、火災保険は元の状態に戻すための保険で、グレードアップや別の屋根への補修は対象外です。

耐震性や省エネ性能の向上に貢献する屋根材を使用する場合、自治体から補助金や助成金の申請が可能です。

例えば、国土交通省の「長期優良住宅化リフォーム推進事業」では、耐震性向上のリフォームに最大250万円の補助金が支給されます。

ただし、補助金や助成金は自治体ごとに異なるため、住んでいる自治体に確認してみましょう。申請条件も細かく定められているため、屋根修理工事が該当するかを事前によく確認し、工事業者にも相談することをおすすめします。

まとめ:瓦ズレの補修は伊藤工芸へ!

浜松市の雨漏り修理は伊藤工芸へ

今回は、瓦ズレを放置する危険性と瓦ズレの補修方法について解説しました。

瓦自体は60〜100年程度の耐用年数がありますが、ズレた瓦の隙間から雨水が浸入することで、瓦の下の防水シートや下地材が劣化します。
瓦ズレを放置すると、劣化した下地材から建物内部に雨水が浸入し、雨漏りにつながる危険性があります。

瓦ズレの補修を行う際は、経験豊富な屋根修理の専門業者に依頼すると安心です。

伊藤工芸代表:伊藤博史
伊藤工芸代表:伊藤博史

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