窓枠からの雨漏りの原因は?必要な応急措置や修理方法について解説
2023/07/31
雨が降ると窓枠から水が滲み出てくる、雨が降ったあとは窓に水がたまっている、こんな経験はありませんか?
窓枠から水が滲み出ている場合は、雨漏りの可能性があります。
窓枠が破損して雨漏りしていると思われがちですが、必ずしもそうとは限りません。
そこで、今回は、窓枠から雨漏りする原因について解説します。また、窓枠から雨漏りしたときの応急処置や修理方法、雨漏りを放置するとどんな被害が発生するかについても解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。
窓枠から雨漏りする原因は6つ
窓枠からの雨漏りは、窓枠自体が直接の原因とは限りません。もちろん、窓枠自体の不具合も考えられますが、ここでは、窓枠以外で考えられる雨漏りする原因について解説します。
窓枠のコーキング剤の劣化
コーキング剤は、窓枠以外にもさまざまな所で使われています。コーキング剤の役割は、雨水が浸入する可能性のある隙間を埋めて、雨水が入り込まないようにすることです。
窓枠の周辺にもコーキング剤が使われており、コーキング剤は常に紫外線や雨水の影響を受けます。年数が経つとコーキング剤が硬くなり、ひび割れを起こすようになります。その隙間から雨水が浸入し、雨漏りにつながるのです。
コーキング剤は10年程度で劣化してきます。日照時間が長い地域や雪が多い地域は、劣化が早くなるため、定期的に確認してメンテナンスしてあげるとよいでしょう。
外壁の劣化
外壁の劣化も雨漏りの原因になることが多い場所です。外壁には防水性を高めるために塗装を行いますが、塗装による膜が劣化すると、汚れが付着しやすくなり、外壁自体が痛みやすくなります。
痛みが進行してしまうとひび割れを起こし、その隙間から雨水が浸入して雨漏りにつながります。窓枠の周辺は特にひび割れが起こりやすい形状のため、雨漏りを起こしやすい場所といえます。
窓近くの屋根
窓の上部に小さな屋根が付いている場合があります。この屋根にひび割れや破損が生じることで、雨水が窓枠を伝わり、建物内に浸入してくる可能性があります。
あまり気づきにくい場所ではありますが、屋根自体や周辺の取付部分に破損がないかをチェックしてみるとよいでしょう。
窓周辺の換気扇や配管
窓周辺に換気扇や配管があるところは、そこから雨水が浸入している可能性もあります。換気扇や配管は、雨水が入り込まないような構造になっています。
しかし、換気扇や配管にフードが設置されていない場合は、台風のような強風を伴う雨水が入り込んでくることがあります。換気扇の周辺や下などに水がたまっているようであれば、換気扇や配管周辺から入り込んでいると考えてよいでしょう。
引き違い窓のサッシの隙間から
引き違い窓とは、左右2枚のガラス戸をスライドして開け閉めする窓のことです。一般的な住宅には設置されていることが多く、換気や外からの光を入れやすい特徴があります。
左右どちらからでも開けられる構造のため、窓の隙間ができやすくなります。通常の雨ではそこまで入り込むことはありませんが、台風などの強風を伴う雨の場合は、入り込んでくる可能性があります。不具合ではないため、拭き取る程度でよいでしょう。
防水処理の施工不良
窓を取り付ける際は、防水シートや防水フィルムを一緒に施工しますが、取り付け時の施工がうまくできていなかったり、間違った施工の仕方をしたりすると雨漏りにつながることがあります。
家を建ててすぐに雨漏りする場合は、施工不良の可能性が高いため、施工業者に修理を依頼するようにしましょう。
窓枠からの雨漏りを放置することで起こる被害
窓枠からの雨漏りは、屋根や外壁に比べて軽いものだと考えがちですが、立派な雨漏りです。雨漏りが発生しているということは、すでに建物内部に雨水が浸入していることになります。
このまま放置してしまうと、カビが生えたり、建物内部の木材や鉄筋などを腐食させ、シロアリなどの害虫を招く恐れがあります。
シロアリは木材を食い荒らしてしまうため、害虫は人への健康被害を招くだけでなく、建物自体の寿命を縮めることになります。最悪は建物の倒壊のおそれもあるため、被害が拡大する前に対処することが大切です。
窓枠から雨漏りしたときの応急処置
ここでは、窓枠から雨漏りしたときの応急処置について解説します。応急処置は、以下の紹介する範囲にとどめて、早急に雨漏り専門の修理業者へ依頼するようにしましょう。
雨水を拭き取る
当たり前のことに聞こえるかもしれませんが、雨水を拭き取って綺麗に保つことは大切なことです。そして、簡単な応急処置です。雨水を放っておくと、カビが生える可能性もあるため、タオルや雑巾などですぐに拭き取るようにしましょう。
継続的に漏れてくるようであれば、吸収シートも有効です。ホームセンターなどで手に入るため、タオルや雑巾を絞るのが手間と感じる方は、吸収シートを使ってみるとよいでしょう。
防水テープを貼る
雨漏りの箇所が特定できているのであれば、防水テープで雨水の浸入箇所を貼ってふさぐのも有効です。防水テープは水に強く、はがす際もはがしやすいため、応急処置にはとても有効なアイテムです。
防水テープでおすすめなのは、「ブチルテープ」や「アクリルテープ」です。
ブチルテープは、ゴム系の粘着剤を使用しているため密着性が高く、安定した粘着性で気候の影響を受けずに年中使用可能です。
アクリルテープは、重ね貼りがしやすく扱いやすいのが特徴で、耐久性にも優れています。
応急処置でやってはいけないこと
応急処置でやってはいけないことは、以下の2点です。
- ・むやみに釘や板などで打ち付けて補修する
- ・はしごを使って高所で作業する
雨漏りを防ぐために、板を貼り付けたり、壁に釘を打つことはおすすめできません。
板と釘を使えば、一見ふさがったように見えますが、別の場所に雨水が流れてしまい、別の場所で雨漏りが起きてしまう可能性もあります。
また、はしごを使っての高所での作業も危険です。転落の可能性も考えられるため、高所での作業は専門の修理業者に任せるようにしましょう。
窓枠から雨漏りしたときの修理方法と修理費用
ここでは、窓枠から雨漏りしたときの修理方法と修理費用について解説します。
原因調査をする
雨漏りはきちんと調査をして、雨漏りの箇所と原因を突き止めることが重要です。突き止めないままで修理を行っても、雨漏りは止まりません。
目視確認や散水調査などをしっかり行って、雨漏りの原因を突き止めるようにしましょう。
調査の詳しい解説は、以下の関連記事でも紹介していますので、参考にしてみてください。
コーキング剤での補修
窓枠周辺のコーキング剤からの雨漏りは、コーキング剤の打ち直しになります。すでにあるコーキング剤を一度すべて撤去してから、新たなコーキング剤を施工します。
元のコーキング剤の上から新しいコーキング剤をかぶせる、打ち増しという方法もありますが、密着性があまり高くなく、根本的な解決にはならないのでおすすめはしません。
窓枠の取り替え
窓枠周辺のコーキング補修や屋根の交換を行っても、窓周辺で雨漏りが続く場合は、窓枠自体の劣化が考えられるため、窓枠の交換をおすすめします。
雰囲気を変えるためにデザイン性が高いものにしたり、気密性や断熱性が高い窓に交換したりするのもよいでしょう。
外壁や屋根の修理
外壁や屋根にひび割れが発生している場合は修理が必要です。特にひび割れの幅が0.3mm以上の場合は、早急に修理が必要です。
簡単なひび割れは塗装で対応できる場合もありますが、塗装だけでは雨漏りは防げません。きちんとひび割れのコーキング修理などを行ったうえで、塗装の塗り替えで防水性を高めるようにしましょう。
修理費用の目安
ここで紹介する修理費用は目安となります。雨漏りは一箇所とは限らず、複数箇所で起きていることが多いため、規模が大きいとその分、費用も高額になります。
- ・窓上部の屋根修理:20〜50万円
- ・窓周辺のコーキング補修:5〜10万円
- ・外壁材の防水シート張り替え:30〜100万円
- ・窓自体の交換工事:30〜50万円
雨漏りは放置してしまうと、その分費用が高額になるだけでなく、建物の資産価値も下がってしまいますので、なるべく早い段階で補修や修理をするようにしましょう。
まとめ:窓枠からの雨漏りは伊藤工芸へ!
窓枠から雨水が滲み出てくる現象は、雨漏りが起こっている可能性があります。
窓枠の破損以外でも考えられる原因は以下のとおりです。
- ・窓枠のコーキング剤の劣化
- ・外壁のひび割れなどの劣化
- ・窓近くの屋根の破損
- ・窓周辺の換気扇や配管
- ・引き違い窓のサッシの隙間から
- ・防水処理の施工不良
上記のような箇所は、普段なかなか気づかずに、いつの間にか雨漏りが発生していることがあります。窓枠周辺に水の滲みや水たまりのようなものを見つけたら、放置せず最低限の応急処置をしたのちに、早急に雨漏りの専門業者へ調査を依頼するようにしましょう。
雨漏りは原因と発生箇所を確実に突き止めることが大切です。
伊藤工芸は雨漏り修理を得意としており、これまでの経験から雨漏りの原因を的確に突き止めます。
アフターサービスにも力を入れており、工事後にも雨漏りの調査を行うことはもちろん、工事後も安心して過ごしていただけるよう、部分的な修理にも10年保証をお付けしております。
お問い合わせやご相談、お見積もりは無料で承っておりますので、浜松市周辺で雨漏り修理でお困りであれば、一度、伊藤工芸へご相談ください。