屋根のルーフィングとは?役割や種類について解説
2023/08/22
屋根の雨漏り修理やメンテナンスをする際に、「ルーフィング」という言葉を聞いたことはないでしょうか?
ルーフィングは、防水シートのことですが、大切な家を雨水から守ってくれる大切な役割をしています。
しかし、ルーフィングは屋根材の下に隠れているため、あまり気にされない方も多いかもしれません。
そこで、今回は、屋根のルーフィングについて解説します。また、屋根に設置するルーフィングの役割や重要性、ルーフィングの種類についても解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。
屋根のルーフィングとは防水シートのこと
屋根のルーフィングとは、屋根材の上に敷く防水シートのことで、屋根に使用される建築部材のひとつです。
ルーフィングは、雨漏りを防ぐうえでとても重要な役割をしています。その役割と重要性について解説します。
ルーフィングの役割と重要性
建物の雨漏りを防ぐのは、屋根材だけではありません。屋根は下から、屋根の下地材>ルーフィング>屋根材という順番で構成されています。
屋根の構造としては、雨水を屋根にためないことや湿気を防ぐために、あえて隙間を作っています。その隙間から雨水が入り込む仕組みになっているのです。内部に入り込んだ雨水は、そのままでは下地材に染み込んでしまうため、外に排出しなくてはいけません。その排出するとても大切な役割をしているのが、ルーフィングです。
屋根材の下にルーフィングがあることで、屋根材の隙間から浸入してくる雨水が下地材に染み込まないようになっており、雨漏りを防いでいるのです。
屋根のルーフィングの種類と特徴
ここでは、屋根のルーフィングの種類とその特徴を解説します。
アスファルトルーフィング
アスファルトルーフィングは、アスファルトを主成分とするルーフィングです。厚みのある紙にアスファルトを含ませて、さらに表面にアスファルトと鉱物質粉粒をコーティングして作られています。
比較的安価で製造できるため、一般的な住宅や公共施設によく利用されています。新築やリフォームで指定がない場合は、安価なアスファルトルーフィングが使われることが多いです。
【価格・耐用年数】
- ・200円〜/平方メートル
- ・8〜10年
【メリット】
- ・水を止める性能が高い
- ・広く利用されているため価格が安い
【デメリット】
- ・耐用年数が短く、定期的なメンテナンスが必要
- ・基材が紙のため破れやすい
改質アスファルトルーフィング
改質アスファルトルーフィングは、アスファルトルーフィングよりも、さらに性能や耐久性を上げたルーフィングです。
アスファルトを染み込ませた原紙に、ゴムや合成樹脂、ポリマーなどを混入し、アスファルトの弱点である、高温で柔らかくなりすぎたり、低温になると割れてしまったりする問題を解決するために開発されたものです。
結果、改質アスファルトは、高温でもダレにくく、低温でも割れにくく改良されています。また、素材がゴムのため、弾性があり、ステープルや釘穴に対しても耐久性に優れている特徴もあります。
【価格・耐用年数】
- ・350円〜/平方メートル
- ・15〜20年
【メリット】
- ・水を止める性能が高い
- ・アスファルトルーフィングよりも耐久性が高い
【デメリット】
- ・破れやすい
- ・耐久性が低く、ランニングコストが高くなる
- ・湿気を逃しづらいため、結露や凍結のリスクがある
粘着式ルーフィング
粘着式ルーフィングは、貼り付け面がシールタイプになっているルーフィングです。
通常のルーフィングシートは、タッカーと呼ばれるホチキスのような道具で固定されますが、タッカーを使用せずに下地材に貼り付けることができます。密着性も上がるため、防水性が高いのが特徴です。
粘着式ルーフィングは、貼り付けの際にタッカーによる穴を開けないため、穴から水が入り込む心配がないことや、タッカーが劣化する心配もないために、勾配が緩い屋根(3寸以下)に使用されることが多いです。
【価格・耐用年数】
- ・900円〜/平方メートル
- ・25〜30年
【メリット】
- ・密着性・防水性が高く、雨漏りしにくい
- ・耐用年数が長い
- ・複雑な形状にも合わせられる
【デメリット】
- ・価格が高い
- ・湿気を逃しづらい
- ・施工がむずかしい
高分子系ルーフィング
高分子系ルーフィングは、アスファルトではなく、合成ゴムや塩化ビニルを主成分としたルーフィングです。
アスファルトを使用しないため、軽量であることが特徴です。耐久性や防水性が高いため、屋根だけでなく、ベランダの防水用としても使用されることもあります。
【価格・耐用年数】
- ・700円〜/平方メートル
- ・10〜15年
【メリット】
- ・耐久性が高い
- ・軽量のため、耐震性に優れている
- ・伸縮性が高く、破れやひび割れに強い
【デメリット】
- ・下地の形状を選ぶ(基本、平面下地のみ)
- ・紫外線の影響を受けやすい
- ・耐用年数が短い
透湿防水ルーフィング
透湿防水ルーフィングはアスファルトを使用していません。従来の防水性に加え、屋根の湿気を逃がす機能が備わったルーフィングです。
水蒸気を逃し、湿気もこもりにくくするため、屋根や家の傷みの老朽化を防ぐことができます。乾燥もしやすいという特徴もあるため、高気密高断熱住宅や長寿命住宅に適しています。
しかし、透湿防止ルーフィングの特徴を活かすには、屋根材と下地材の間に空気層という空気を逃がす隙間を作る、通気工法にする必要があります。
【価格・耐用年数】
- ・500円〜/平方メートル
- ・50年程度
【メリット】
- ・防水性と透湿性が高い
- ・施工がしやすい
- ・耐用年数が長い
【デメリット】
- ・通気工法にする必要がある
- ・価格が高い
- ・施工に時間を要する
不織布ルーフィング
不織布ルーフィングは、その名の通り、マスクやガーゼなどに使用される不織布を原料とするルーフィングです。
原材料が紙製のルーフィングシートよりも丈夫です。
【価格・耐用年数】
- ・700円〜/平方メートル
- ・30年程度
【メリット】
- ・耐久性が高く、破れにくい
- ・柔軟性があり、下地材の形状に合わせやすい
- ・耐用年数が長い
【デメリット】
- ・価格が高い
遮熱ルーフィング
遮熱ルーフィングは、遮熱性能をもったルーフィングです。
シートの表面に貼られたアルミ反射シートが、紫外線や熱気を反射させて、建物の温度上昇を防ぐ働きがあります。
ただし、施工時にルーフィングと屋根材の間に、隙間を作る通気層を作る必要があります。
【価格・耐用年数】
- ・700円〜/平方メートル
- ・20年程度
【メリット】
- ・建物の温度上昇を抑えられ、光熱費の節約になる
【デメリット】
- ・施工には高い知識と技術を要する
- ・価格が高い
- ・屋根材との間に通気層を形成させないと効果が発揮できない
ルーフィングを施工する際の注意点
ここでは、ルーフィングを施工する際の注意点を解説します。注意点を把握しておくと、施工時の失敗を防ぐことができますので、しっかりと理解しておきましょう。
屋根材との相性を考える
ルーフィングを選ぶ際は、屋根材との相性も大切です。屋根材に適したルーフィングでなければ、本来の性能が発揮されないだけでなく、早い段階でメンテナンスや補修が必要になってくる場合もあります。
遮熱ルーフィングや透湿防水ルーフィングは、熱や湿気を逃がす通気層という隙間を、屋根材とルーフィングの間に作らなければ効果が発揮されません。
ルーフィングや屋根材の性能を最大限発揮させるためにも相性は重要です。
見積もり時指定のルーフィングは耐用年数を確認する
ルーフィングは、屋根材に比べてあまり気にされない方も多いのは事実です。
業者の中には、施工費を抑えて儲けようと、耐用年数が短い安価なルーフィングを指定する業者もいるため注意しましょう。
屋根材よりも耐久性のあるルーフィングを選ぶ
屋根材よりも耐用年数が短いルーフィングを選んでしまうと、雨漏りの原因になります。屋根材は雨水をためないために、隙間が空いており、隙間から入った雨水は、ルーフィングを伝って外に逃がす構造になっています。
ルーフィングが先に劣化してしまうと、下地材に雨水が染み込み、建物内に浸入して雨漏りにつながります。
雨漏りを防ぐためにも、屋根材よりも耐用年数の長いものを選ぶようにしましょう。
少しでも性能が良いルーフィングを選ぶ
ルーフィングを選ぶ際は、少しでも性能が良いグレードのものを選ぶことをおすすめします。ルーフィング自体は、1平方メートルあたり数百円程度でグレードアップができるため、実はコストパフォーマンスが高い建築材だからです。
例えば、よく使われているアスファルトルーフィングから、改質アスファルトルーフィングへのアップグレードは100〜200円程度です。しかも、耐用年数は10年から20年と長くなります。100平方メートルの屋根であれば、1万円〜2万円程度でグレードアップが可能です。
相見積もりをして業者を決める
見積もりは、1社だけでなく2〜3社から見積もりを取るようにしましょう。
1社のみだと、価格の相場が把握できずに、余計な費用を請求されていることにも気づかなかったり、手抜き工事をする悪徳業者にだまされたりする危険性があるためです。
また、見積もりの内訳にも注意が必要です。
「工事費用一式」などとまとめている業者も要注意です。使用するルーフィングのメーカーや型番の記載があることや、工事の工程がしっかり記載されている業者を選ぶようにしましょう。
まとめ:屋根修理をお考えなら伊藤工芸へ!
屋根のルーフィングは防水シートとしての役割があり、屋根材とともに雨漏りを防ぐうえではとても重要な建築部材です。
ルーフィングを決める際は、屋根材との相性や屋根材よりも耐久性の高いものかつ、少しでもグレードの高いものを選択することが重要です。
さらに、大切な家に長く住み続けるためにも、しっかりとした実績を持った業者を選ぶことも大切です。
伊藤工芸は雨漏り修理を得意としており、屋根のルーフィングも含めた屋根全体のリフォーム工事も受け付けています。お客様のご予算や今後のライフプランを含めてお伺いし、最適な工事を提案しております。
浜松市で屋根のルーフィングのメンテナンスをお考えの方は、お気軽に伊藤工芸にご相談ください。
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