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屋根修理の見積もりで注意すべきポイント | 静岡県浜松市の屋根修理・雨漏り修理は10年保証の伊藤工芸

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屋根修理の見積もりで注意すべきポイント

2024/05/12

屋根修理を行う際には、どうしても高額な費用がかかることが多いものです。そのため、複数の業者に見積もりを依頼し、内容をしっかり確認することが大切です。業者ごとに、工事の費用や対応する範囲、使用する材料が異なるため、比較検討することで納得のいく選択ができます。

そこで今回は、屋根修理を依頼する際に、見積もりで特に注意すべきポイントについてわかりやすくご紹介します。

注意すべきポイント5つ

【ポイント①】項目ごとに細かく記載されているかどうか

チェックリスト

工事の見積もりを受け取った際に、業者が「工事一式」といった曖昧な表現を使うことがあります。この「一式」という言葉は、実は注意が必要なポイントです。

「一式」と書かれていると、何が具体的に含まれているのかが明確ではありません。例えば、修理してほしい部分や足場の設置費用、人件費、使用する材料の代金などが含まれていないと、後から追加で費用を請求されることもあるのです。これでは、最初に提示された金額が実際にはどれくらいの費用なのか、分かりづらくなってしまいます。

また、見積もりが細かく項目ごとに分かれていれば、それぞれの費用がどれくらいかかっているのかがはっきりします。そのため、他の業者と費用を比較しやすく、金額が妥当かどうかの判断もしやすくなります。しかし、「一式」と記載されている場合、各項目の費用が不透明なため、比較が難しくなり、金額が不当に上乗せされる可能性もあります。

もし業者から「一式」と記載された見積もりを受け取った場合は、項目ごとに細かく記載してもらうか、別の業者に依頼することをおすすめします。しっかりとした内容の見積もりで、安心して工事を任せられる業者を選びましょう。

【ポイント②】足場の費用について記載があるかどうか

屋根修理を行う際には、「外壁足場」や「屋根足場」の設置と解体が必ず必要になります。足場がなければ、安全で適切な作業はできません。もちろん、足場の組み立てや解体にも費用がかかるため、見積もりにこの項目がきちんと記載されていることは非常に重要です。

もし見積もりに足場の項目がない場合や、費用が極端に安い場合は注意が必要です。例えば、足場の費用が無料とされている場合、その分が他の項目で上乗せされている可能性や、後から追加で請求されるリスクも考えられます。

また、足場の費用が相場よりも大幅に安い場合も気をつけましょう。足場の組み方にはいくつか種類がありますが、特に高さのある建物には、作業するための踏み場がしっかりとした足場が必要です。しかし、あまりにも安いと、パイプだけの簡易的な足場を使用する可能性があり、安全性に問題があるかもしれません。

屋根修理の見積もりを確認する際は、足場の項目がしっかりと含まれており、適切な費用が記載されているかどうかを必ずチェックするようにしましょう。安全かつ安心な工事のためにも、この確認は欠かせません。

【ポイント③】スレート屋根の補修の際にはアスベストについて記載があるか

2000年前後よりも前に設置されたスレート屋根には、アスベストが含まれている可能性が高いです。アスベストは、吸引すると肺がんなどの健康被害を引き起こす恐れがあるため、過去に大きな社会問題となりました。現在では、アスベストを含む屋根材の製造は禁止されており、新しく設置される屋根には使用されていません。

しかし、古いスレート屋根の補修や葺き替え工事を行う際には、アスベストに関する資格を持った専門家が担当する必要があります。アスベストは適切な取り扱いが求められ、撤去や処理も厳重に行わなければ、作業する人や周囲に危険を及ぼす可能性があります。

もし、アスベストを含む可能性があるスレート屋根の補修を検討している場合、見積もりや契約書にその処理方法がしっかり記載されているかどうかを確認しておくことが非常に重要です。安全性を確保するために、適切な手順と資格を持った業者に依頼することが不可欠です。

【ポイント④】施工するべき面積、場所などが合っているかどうか

自分の家の屋根の面積を正確に把握していないことはよくあります。屋根全体の工事だけでなく、一部分の補修工事においても、工事範囲が適切かどうか確認することが大切です。

屋根の工事費用は、施工する面積によって大きく変わるため、必要のない部分まで含まれてしまうと、費用が無駄に高額になってしまう可能性があります。特に、補修が必要な範囲はそれほど広くないはずなのに、見積もりに記載された面積が思ったよりも広い場合は、業者に確認することをおすすめします。

また、複数の業者に見積もりを依頼している場合、それぞれの業者が提示している面積がどう記載されているかを比較することも重要です。面積の違いがある場合、なぜその差があるのかを確認することで、より納得のいく工事ができるでしょう。

【ポイント⑤】工事の費用が安すぎたり高すぎたりしないか

屋根修理は費用が高額になるため、少しでも安く済ませたいと感じるかもしれません。しかし、相場よりもあまりにも安い場合は注意が必要です。安すぎる見積もりは、部材の品質が低いものを使ったり、職人の人数を減らしたり、手抜き工事が行われる可能性があるため、慎重に検討する必要があります。

相場と大きく異なる価格を提示された際には、必ず「なぜこんなに安いのか?」という点を確認し、不安を感じたら避けるべきです。

一方で、見積もりが相場と比べて高すぎる場合も同様に気をつけなければなりません。工事の面積や材料費、人件費、足場費用などが不自然に上乗せされている可能性があるため、信頼できる業者に見積もりを依頼し、比較することが重要です。複数の業者から見積もりを取り、相場に合った適正な価格で安心して工事を依頼できる業者を選びましょう。

それぞれの補修工事ごとの概要と費用の相場

費用

屋根の補修工事にはいくつかの種類があります。

屋根全体の葺き替え工事やカバー工法、部分補修などによって当然費用も変わってきます。

ここではそれぞれの補修工事の概要と費用の相場について紹介していきます。

葺き替え工事

屋根の「葺き替え」とは既存の設置されている屋根材をすべて撤去して、新しい屋根材を改めて設置していくことを言います。
傷んでいる屋根材、破損している屋根材などをすべて撤去し、その下地からやり直すのが一般的です。
野地板やルーフィングといった下地をすべて交換していくためには既存の屋根材を撤去する必要があるため、葺き替え工事の際にそれらの下地の交換なども行われることが多くなっています。

屋根の葺き替えを行うと下地部分なども含めてすべてメンテナンスできるために、屋根の補修工事の中でももっとも効果的で耐用年数が長くなる方法と言えますが、既存の屋根材をすべて撤去する必要があるために工期が長くなりますし、撤去費用や処分費用もかかってきます。

葺き替え工事が行われるのは「屋根材が全体的に劣化している」「種類の違う屋根材にすべて交換したい」「下地部分のメンテナンスを本格的に行いたい」といった時だと言えるでしょう。

葺き替え工事を行う際に見積書で確認するべきなのは、どういった屋根材に交換するのか、撤去費用や処分費用が細かく記載されているかということです。

屋根材の違いによって大きく費用が違ってくるため、それぞれの項目を確認しておきましょう。

・既存の屋根材が瓦屋根だった場合

新しい瓦屋根に交換:100~250万円
スレート屋根に変更:70~200万円
金属屋根に変更:80~220万円

・既存の屋根材がスレート屋根だった場合

スレート屋根を交換:70~200万円
金属屋根に変更:90~200万円

・既存の屋根材がセメント瓦だった場合

新しい瓦に交換:100~250万円
スレート屋根に変更:90~250万円
金属屋根に変更:80~200万円

カバー工法

カバー工法は既存の屋根を撤去せずに、その上側に新しく屋根を作るという工法です。

屋根が2つできるという仕上がりになります。
既存の屋根を撤去することがないために取り壊し工事や撤去した屋根材の処分費用がかからないというメリットがあります。

カバー工法を行う際の見積書でチェックするポイントは、

・カバー工法を行う屋根の面積
・使用する屋根材の費用が相場通りか
・下地についての記載がされているか

といった点です。

カバー工法を行うと上側の屋根しか見えなくなるために、その下にある「既存の屋根」「下地」については見えなくなります。

そのため、どういった工事が行われるのかも確認しておかなければ後で取り返しがつかくなってしまうという特徴があるのです。

既存の屋根の劣化があまりにもひどい場合には利用することができない工法でもありますので、現在の屋根がどういった状態なのか、その既存の屋根の上に新しい下地を設置し、その上に新しく屋根材を設置していくというものですので、それぞれの項目をしっかり確認しておきましょう。

また、2つの屋根を設置するということになるため、屋根の重量がかなり重くなってしまいます。
その関係で新しく設置する屋根については軽い金属屋根が使用されるのが一般的です。
「ガルバリウム鋼板」「エスジーエル鋼板」のように、どういった素材の金属屋根を使用するのかということについても見積書で確認しておきましょう。

建物の大きさにもよりますが、カバー工法を行う場合には100~150万円ほどの費用がかかることが多くなっています。

部分補修

部分補修は修理が必要な部分だけを補修工事するというものです。

屋根材のどこかが破損している場合や、「雨樋」「軒先」「ケラバ」「棟板金」などどこかの部位が劣化、破損している時にその部分だけを補修することとなります。

部分補修を行う際には、

・どの部分を補修するのか
・どの部品が必要となるのか

といった項目を確認しておきましょう。

まとめ

屋根の補修工事は、どうしても費用が高額になりがちです。そのため、複数の業者に見積書を依頼し、しっかりと内容を比較・検討することが大切です。どの範囲の工事が必要なのか、使用する製品や部材の種類、具体的にどのような作業を行うのかが、細かく項目ごとに分かりやすく記載されている見積書を受け取ることが重要です。

もし見積書に不明な点がある場合は、遠慮せずに業者に問い合わせて確認しましょう。納得いく説明が得られない場合や、対応が不十分だと感じた際は、他の業者に相談するのも一つの方法です。安心して工事を任せられる業者選びが、後々のトラブルを防ぐためにも大切です。

伊藤工芸代表:伊藤博史
伊藤工芸代表:伊藤博史
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