屋根の葺き替えとは?メリットやデメリット、工程について解説
2023/10/02
皆さんは外装リフォームと聞いて何を思い浮かべますか?
一般的に外壁塗装や外壁張替えなどのリフォーム工事が思い浮かぶかもしれませんが、屋根の葺き替えも外装リフォームの一つです。屋根はさまざまな外的要因から住宅を守ってくれる部分ではありますが、古くなった屋根は葺き替えを行って新しくする必要性があります。
それでは、屋根の葺き替えとは何か、メリットやデメリット、工程についてご説明しましょう。
屋根の葺き替えとは?
屋根の葺き替えとは、自宅の屋根を一度全て解体して、新たな屋根にするリフォーム方法です。
基本的に屋根のリフォームは塗装によるメンテナンスが行われるものですが、下葺き材が著しく劣化していたり、雨漏りで下地まで浸透したりしている状態だと屋根に関するさまざまな問題が発生しますし、ひいては住宅そのものの寿命を縮めてしまうことになります。
屋根の不具合を塗装だけで解決することはできませんが、屋根の葺き替えでまるごとリフォームすることで解決できるのがポイントです。
葺き替え工事を行うことによって下地、野地板、防水シート、屋根材の順番で重ねるように施工することで新品同様の屋根に早変わりします。
もしも雨漏り等で屋根の状態が気になるなら、屋根の修理業者に葺き替えの必要性があるのかチェックしてもらうのがおすすめです。
屋根の葺き替えを行うメリット
屋根の葺き替えを行うメリットは、以下の通りです。
- ・屋根の寿命が高くなる
- ・屋根が新品同様になる
- ・雨漏りが解決できる
- ・耐震性や耐久性が上がる
それでは、屋根の葺き替えを行うメリットについてご説明しましょう。
屋根の寿命が高くなる
屋根の葺き替えを行うことによって、屋根の寿命が高くなるのが大きなメリットです。
基本的に屋根に使われている屋根材の素材によって耐用年数が大きく変わります。
和瓦であれば50年以上の耐用年数と言われていますが、ガルバリウム鋼板だと約25年~35年、トタン屋根だと約10年~20年と大きく変わってきます。さらに、屋根の塗り替えやカバー工法を行ったとしても屋根材の内部まで補修したり修繕したりすることはできません。
しかし、屋根の葺き替えを行うことで屋根材全体の交換をすうようなものなので、寿命を大きく延ばすことができます。
屋根が新品同様になる
屋根の葺き替えを行うことで屋根が新品同様になるのもポイントです。
屋根を新品同様にするだけなら塗り替えでもできますが、葺き替えの方が新品のような輝きになります。屋根は年々さまざまな外的要因によって屋根はどんどんボロボロになっていくので、外観を気にする人にとって屋根を新しくするのは見栄えを良くする目的も含まれるでしょう。
傷だらけで汚れが非常に多く付着している屋根が、葺き替えによって新品のような見た目になるため、非常に気分よく過ごせるでしょう。
雨漏りが解決できる
屋根の葺き替えは雨漏りを解決する手段でもあります。
天井から雨漏りが派生していた場合、下地や屋根材などが劣化している可能性があるでしょう。その場合、葺き替えを行って下地ごと取り換えることで雨漏りを解決することができます。防水シートがボロボロになっていたり、下地が腐っていたりとさまざまな状況に応じて補修、修繕、交換と適切な工事をすることで雨漏りに悩まされなくなるでしょう。
耐震性や耐久性が上がる
屋根の葺き替えを行うことによって、住宅の耐震性や耐久性が上がるのがポイントです。
葺き替えは同じ屋根材でなくても、別の屋根材に変えることもできます。葺き替えを行う前の屋根材が重い場合、重心が高くなるので耐震性や耐久性が下がるので地震が起きた時に揺れやすくなります。
しかし、別の軽い屋根材にすることで獣神が低くなるため、耐震性や耐久性が上がったことで自信が起きても揺れにくくなるのがポイントです。
屋根の葺き替えを行うデメリット
屋根の葺き替えを行うデメリットは、以下の通りです。
- ・工事中に雨が降ると雨漏りのリスクがある
- ・屋根の廃材が出てくる
それでは、屋根の葺き替えを行うデメリットについてご説明しましょう。
工事中に雨が降ると雨漏りのリスクがある
屋根の葺き替え工事を行っている最中に雨が降ると、一時的に屋根がない状態なので雨漏りのリスクがあります。
葺き替え工事は住宅の大きさによって工期が延びやすいため、その間に雨が降らないとも限りません。修理業者は雨が降ったときにブルーシートを被せて養生してくれますが、それでも雨漏りする可能性は十分にあるでしょう。
屋根の廃材が出てくる
屋根の葺き替え工事を行う場合、既存の屋根の解体や撤去を行うため、屋根の廃材があちこちにとびってしまうのがデメリットです。
周辺住民に迷惑をかけてしまう可能性があるので、事前に屋根の葺き替え工事を行うことを知らせておく必要性があるでしょう。
屋根の葺き替えの工程
屋根の葺き替え工事の工程は、以下の通りです。
- 足場の組み立て
- 既存の屋根の解体
- 下地の状態確認・補強
- 野地板の設置
- 防水シートの設置
- 新しい屋根材の設置
- 板金処理
- 手直し・足場の解体・掃除
それでは、屋根の葺き替え工事の工程についてご説明しましょう。
足場の組み立て
作業を行うのは屋根の上なので、半日~1日ほど時間をかけて家の周りを囲むように足場を組み立てていきます。
大掛かりな組み立てになるので、家が大きいほど組み立てに時間がかかります。
既存の屋根の解体
次に既存の屋根を解体していきます。
基本的に屋根材、防水シート、野地板の順番で1日ほどかけて撤去していきます。
作業中に古い木くずや屋根の破片が散らばりますが、定期的に業者が清掃してくれるので問題ありません。
作業後は下地がむき出しになっているので、雨が降りそうなときはしっかりブルーシートなどで養生していきます。
下地の状態確認・補強
次に1日かけて下地の状態を確認し、必要に応じて補強、または撤去していきます。
雨漏り等で下地が腐食している場合は新しい下地に交換していきますが、工期が伸びる可能性があるでしょう。
野地板の設置
下地が完成したら、次に上から1日かけて野地板を設置していきます。
野地板は屋根材を支えるために必要な板なので、屋根の強度を高めるために野地板を設置する必要性があります。
防水シートの設置
次に1日かけて防水シートを野地板の上から設置していきます。
防水シートを設置することで雨に強くなるので、雨漏りしにくくなるでしょう。
新しい屋根材の設置
次に防水シートの上から新しい屋根材を1枚ずつ丁寧に設置していきます。
隙間なく丁寧に設置するので、1日~2日ほどかかります。
板金処理
新しい屋根材を設置したら、半日かけて板金処理を行っていきます。
板金は建物の内部に雨水が入り込まないようにする役割があるので、とても重要な工程です。
手直し・足場の解体・掃除
最後に完成した屋根の手直しを行い、問題がなければ足場を解体して周辺を綺麗に掃除して葺き替え工事が完了します。
まとめ
屋根の葺き替え工事は既存の屋根を解体・撤去して新しい屋根に交換する工事です。
葺き替え工事を行うことによって雨漏りの原因を取り除くことができますし、見た目も新品同様になる上に耐震性や耐久性も上がるのがポイントです。
雨漏りに困っていたり、屋根がボロボロなのが気になっていたりするなら、これを機に屋根の葺き替え工事を検討してみてはいかがでしょうか。