ベランダからの雨漏り予防に必須の防水塗装について解説
2023/07/27
「ベランダに防水塗装って必要なの?」
「ベランダからも雨漏りは起こるの?」
「ベランダの防水塗装にはどんな種類があるの?」
このような疑問をお持ちではありませんか?
ベランダからの雨漏りを防ぐには、防水塗装は必要な工事です。そして、定期的なメンテナンスも必要となります。
ベランダは紫外線や雨の影響を受けて劣化してきます。防水塗装やメンテナンスを怠ると、ひび割れやカビが生えたり、ベランダに溜まった雨水が建物内に浸入し、雨漏りにもつながるのです。
とはいっても、どの防水塗装をすればよいのか、どのタイミングで防水塗装をすればよいのかわかりませんよね。
そこで、今回は、ベランダの雨漏り予防に必須な防水塗装について解説します。また、防水塗装をするタイミングや、防水塗装の種類、注意点についても解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。
ベランダの雨漏り予防には防水塗装が必要
ベランダに防水塗装が必要な理由は、雨漏りを防ぐためです。
ベランダは屋根のように大きな勾配がないため、雨が降るとベランダには雨水がたまりやすくなります。
ベランダの床に防水塗装をしないと、水もたまりやすくなり、ベランダのコンクリートなどの床材に雨が染み込んで室内に入ってくるため、雨漏りにつながります。
ベランダに防水塗装を施しても、定期的にメンテナンスをしないと防水機能がなくなり、表面にひび割れやはがれが起きます。長時間放置してしまうと、家の構造体に水が入り込み、金属や木などを腐食させて雨漏りだけでなく、建物自体のゆがみにもつながってしまいます。そうなると補修費用が高額になるケースもありますので注意が必要です。
ベランダのリフォームが必要な症状
ここでは、リフォームが必要なベランダの劣化症状について解説します。劣化症状を理解することで、ベランダの劣化や雨漏りを未然に防ぐことにつながりますので、ぜひ参考にしてみてください。
10年を経過しているか
防水塗装の耐用年数の多くは10年前後が目安です。塗料の仕様やお住いの環境にも左右されるため年数だけが基準ではありませんが、10年という年数を頭に入れておけば、大きく失敗することはないでしょう。
ベランダの色あせ
ベランダには塗料の上に、トップコートという塗膜を塗ります。トップコートの機能が低下してくると、床の表面が色あせてきます。色あせが見られたら早めに塗り替え工事を依頼するようにしましょう。
防水塗装のひび割れや膨れ、はがれ
ベランダにひび割れや膨れ、はがれが発生している場合は、リフォームが必要です。膨れやはがれが見られる場合は、下地にも影響があるため、下地補修工事も必要になってくる場合が多いです。
排水口の詰まりや水たまり
ベランダに水たまりが発生している場合は、排水口(ドレン)の詰まりや、排水口に枯れ葉やゴミが詰まっていないかを確認して、清掃するようにしましょう。
それでも、水たまりができるようであれば、防水塗装の効果が低下している可能性があるため、防水塗装のリフォームが必要となります。
カビやコケが発生している
ベランダは、紫外線や雨にさらされており、日陰になりやすい箇所もあります。日が当たらない場所は、湿度が生じやすくなるため、カビやコケなどの細菌が繁殖しやすい状況です。
カビやコケを放置すると、ベランダだけでなく、家全体にもカビが繁殖する影響が考えられるため、早めに清掃やリフォームを行うようにしましょう。
天井や壁に雨漏りや雨染みが発生
ベランダに接している部屋の天井や壁に、雨漏りや雨染みが発生している場合は早急に雨漏り修理が必要です。
ベランダ周辺に雨漏りの症状が集中している場合は、ベランダの防水機能が失われている状況です。散水調査などの雨漏り調査を実施し、確実に雨漏り箇所を特定して修理するようにしましょう。
ベランダの防水塗装の種類と特徴、費用
ここでは、ベランダの防水塗装の種類や特徴、修理にかかる費用の目安について解説します。
FRP防水塗装
FPRとは、「Fiber Reinforced Plastics」の略称で、繊維強化プラスチックのことです。
新築住宅のベランダの防水塗装でよく用いられており、強度が高く耐久性に優れているのが特徴です。
【価格・耐用年数・工期】
- ・5,000〜8,000円/1平方メートルあたり
- ・10〜13年
- ・1〜3日
【メリット】
- ・強度があり、上に物を置いても問題ない
- ・軽量のため、耐震性にも影響はない
- ・乾燥が早く、工期も短くできる
- ・均一な厚みで施工できる
【デメリット】
- ・伸縮性がないため、ひび割れしやすい
- ・紫外線に弱く、定期的なメンテナンスが必要
- ・ベランダの下地が、木材や鉄の場合は施工できない
【こんな人におすすめ】
- ・ベランダにインテリアなど物を置きたい人
- ・工事を短くしたい人
ウレタン防水塗装
ウレタン防水塗装は、液体のウレタン樹脂を塗布する方法です。メンテナンス用途によく用いられ、比較的安価に施工できるのが特徴です。
【価格・耐用年数・工期】
- ・4,000〜8,000円/1平方メートルあたり
- ・10〜15年
- ・3〜7日
【メリット】
- ・下地を選ばず施工できる
- ・形状が複雑なベランダにも施工できる
- ・安価に施工できる
【デメリット】
- ・均一に塗装するのが難しく、職人によって差ができやすい
- ・亀裂ができやすい
- ・雨漏りしているベランダに施工すると、膨れなどの症状が起こる
【こんな人におすすめ】
- ・安価に施工したい人
- ・自宅のベランダの形状が複雑な人
シート防水
シート防水とは、塗装ではなく、ゴムシートや塩ビシートを敷いて防水を行う方法です。
工場で生産シートを作成するため、仕上がりのムラができにくく、安定な品質が期待できます。
昔は、ゴムシート防水が主流でしたが、近年はゴムシートよりも丈夫な「塩ビシート防水」を使用するのが一般的となっています。
【価格・耐用年数・工期】
- ・3,000〜8,000円/1平方メートルあたり
- ・10〜20年
- ・3〜7日
【メリット】
- ・均一な厚みにできる
- ・紫外線に強く、耐候性が高い
- ・耐摩耗性が高く、トップコートが必要ない場合もある
【デメリット】
- ・複雑な形状のベランダには施工できない
- ・接合部などの細かい箇所に仕上がりの差が出やすい
- ・劣化するとひび割れを起こしやすい
【こんな人におすすめ】
- ・耐久性を重視する人
- ・ベランダが広く、平らな人
ベランダの防水塗装のメンテナンス方法
ここでは、ベランダのメンテナンス方法について解説します。メンテナンス方法を理解することで、長く綺麗に保つことができます。
定期的に排水口(ドレン)の清掃をする
排水口(ドレン)は、とくに落ち葉などのゴミがたまりやすい場所です。ベランダの防水塗装を長持ちさせるためには、3か月に一度は清掃して汚れを除去するようにしましょう。
排水口が詰まり、水はけが悪くなると防水機能の劣化を早めてしまう原因となるため、定期的に清掃するようにしましょう。
定期的にトップコートを塗り替える
トップコートは、5年に一度はメンテナンスするようにしましょう。トップコートは防水塗装を紫外線から守る役割があり、5年程度を目安に劣化してきます。
トップコートを再施工することで、防水塗装の効果を長持ちさせることができます。メンテナンス費用を抑えたい方は、5年に一度のトップコート施工を行うようにしましょう。
ベランダの防水塗装工事をする際の注意点
ここでは、ベランダの防水塗装工事をするうえでの注意点について解説します。
相見積もりを必ず取る
防水塗装工事を行う際は、必ず複数社に相見積もりを取るようにしましょう。
3社程度を目安に、相見積もりを取ることで価格の相場がわかり、悪徳業者にだまされるリスクも少なくなります。
見積もりを確認する際は、見積書の内訳も重要です。「防水塗装工事 一式」などと、ひとまとめにしている業者は要注意です。塗装などの材料費と工事費が分けて記載されていたり、塗布量や塗装面積、乾燥工程などがしっかり記載されていたりする業者は信頼できるといえます。
工事中の写真を撮るように依頼する
施工時は、施工中の作業工程の写真を撮って、報告してもらうようにしましょう。
写真や報告をしてもらうことで、適切に工事ができているか確認でき、手抜き工事を防止することにもつながります。
雨漏りしている場合は雨漏り専門の修理業者へ
雨漏りしている場合は、雨漏り専門の修理業者へ依頼するようにしましょう。
雨漏りはしっかり調査を行って、雨漏りの箇所を確実に突き止めることが重要です。
知識や経験のない業者へ依頼すると不具合が出たり、雨漏りの根本的な解決にはなりません。必ず、防水塗装専門の職人や雨漏り診断士など、専門の職人が在籍している業者に依頼するようにしましょう。
まとめ:ベランダからの雨漏りは伊藤工芸へ!
ベランダの防水塗装は雨漏りから家を守るためには、必要な工事です。
防水塗装や定期的なメンテナンスを怠ると、天井や壁から雨漏りが起こる場合もあります。
メンテナンスが必要な状態は、ベランダの色あせやひび割れ、ベランダに水がたまっていたり、カビやコケが生えている場合です。放っておくと雨漏りにつながるため、早急に雨漏り専門の業者にリフォームを依頼するようにしましょう。
伊藤工芸は雨漏り修理を専門としており、浜松市を中心とした地域で活動しております。
お問い合わせやご相談、お見積もりは無料を承っておりますので、ベランダの劣化や雨漏り修理でお困りであれば、一度、伊藤工芸へご相談ください。
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