雨漏りを放置するとシロアリの原因に!原因と対策方法を解説
2023/06/21
「雨漏りを放置した場合、シロアリ被害が発生するのか心配」
「雨漏りとシロアリの関係について理解したい」
「雨漏りの対策方法がわからず不安」
このようにお考えではありませんか?
雨漏りが起きると、建物への影響や健康被害など、さまざまな被害をもたらします。シロアリもそのひとつです。シロアリが発生する原因の80%は雨漏りといわれています。
シロアリは湿った環境を好むため、雨漏りが発生している場所や、水漏れが発生している場所は絶好の繁殖環境となるのです。ですが、雨漏りやシロアリに気をつけろといわれてもどのように対策したらよいかわかりませんよね。
そこで、この記事ではシロアリが発生する原因と建物に与える被害について詳しく解説します。また、雨漏りとシロアリを防ぐ対策についても紹介していきます。
この記事を読むことで、雨漏りとシロアリからの被害を最小限にできますので、シロアリの対策を考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
雨漏りを放置するとシロアリが発生します
シロアリは雨漏りが原因で発生する害虫です。雨漏りが起こると、外部から浸入した雨水が建物内部に入り込み、木材を湿らせます。
雨漏りを放置することで、屋根や壁を伝って湿気を含みます。シロアリは湿った木材を好物としているため、繁殖する最高の環境が整ってしまうのです。
シロアリが発生することで、建物への深刻な影響が考えられます。
放っておくと、柱や基礎などの土台が食べられ、建物の強度が著しく低下します。
建物への影響が深刻な状態になると、シロアリを駆除する費用に加え、柱や土台などを交換しなくてはいけなくなります。そうなると大規模な改修工事を必要とするため、修理費用が200万、300万ととても高額になる可能性があります。
最悪の場合、倒壊の恐れもあるため、被害が少ない内に対応することが大切です。
雨漏りとシロアリが発生する原因と建物への被害
雨漏りとシロアリが発生する原因やシロアリの種類、そして、建物に与える被害について解説します。
シロアリが発生する原因
シロアリの発生原因の80%は雨漏りが原因とされています。雨漏りを防ぐことが、シロアリを発生させない唯一の方法です。
シロアリは乾燥に弱く、生きるためには液状の水が必要不可欠です。常に湿度が高い環境を好み、風呂場や台所、洗面所、トイレなどの水回り、乾燥しづらい床下や日が当たりにくい家の北側の環境を住処としています。
日本国内では現在22種類のシロアリが生息しています。その内、建築物に被害を加えるシロアリの種類としては、以下の4種類です。
- ・ヤマトシロアリ
- ・イエシロアリ
- ・アメリカカンザイシロアリ
- ・ダイコクシロアリ
代表的なシロアリはヤマトシロアリとイエシロアリの2種類です。ヤマトシロアリは、北海道北部を除く日本全土で発生しています。イエシロアリは、神奈川県以西の海岸線に沿った温暖な地域と千葉の一部、南西諸島や小笠原諸島にも生息しています。
また、最近では、ヤマトシロアリに似たアメリカカンザイシロアリや、奄美大島以南と沖縄に多く見られるダイコクシロアリの被害が増加しています。
シロアリの侵入経路
シロアリは、蟻道(ぎどう)と呼ばれる土の中で道を作り、その道を通って建物内に侵入します。家の中や周辺に木材の粉や通り道などの穴があった場合は、シロアリが侵入している可能性があります。
シロアリは、基礎の土台部分やつなぎ目、コンクリートのひび割れなどからも侵入経路として入ってくる場合があるので注意が必要です。
シロアリは、木材を食べながら移動しています。床や庭に身に覚えのないのない木くずや虫の糞などを見つけた場合は、シロアリが発生している場合もあるため、早めに業者へ相談してみましょう。
また、庭先にあとで片付けるために放置したダンボールや廃材があったりしませんか?
庭や家の周りに放置するとシロアリの被害を受ける可能性があります。
シロアリによる被害
シロアリによる被害を紹介します。どのような被害をもたらすかを知っておくことで、シロアリの発見や建物に対する被害の早期発見につながります。
<土台と柱の被害>
シロアリは、地中から建物に侵入してくることが多く、家の基礎である土台や床、柱などを食べ、柱の中が空洞になったり、下側を食べたりします。柱の耐久性が落ちることで、家が傾いたり、地震で倒壊する可能性があるため放置すると危険です。
<天井の被害>
シロアリは、柱などを伝ってどこまでも行きます。天井裏などは日が当たらず、雨漏りをしていると湿気が溜まってくるため、シロアリの餌となりやすい場所です。
<鉄筋コンクリート造の床板の被害>
最近では鉄筋コンクリートなどにも被害が出ています。シロアリは木材を主に好みますが、コンクリートの劣化によるひび割れなどから侵入し、家の中の家具材などを食い荒らします。鉄筋コンクリートだからと安心せずに、ひび割れがあれば早急に点検や補修をするようにしましょう。
<畳の被害>
畳裏は湿気がこもりやすい場所です。気づかない間に浸食されている可能性があります。
<家具や書籍の被害>
シロアリは木材であれば、本棚などの家具にも影響を及ぼします。床や畳の上などに書籍を積み重ねて置くことでも被害を受ける可能性もあるので注意しましょう。
シロアリ以外の発生する害虫
シロアリ以外でも建物へ影響を及ぼす害虫も紹介します。
<ダニ>
雨漏りで発生するシロアリ以外の害虫のひとつにダニがあります。ダニは高温多湿の環境を好みます。
ダニはカビを餌とするため、湿気による木材や、壁紙に生えるカビとともにダニも繁殖してしまいます。ダニは布団や畳にも発生するため、湿疹やアレルギーなどの健康被害にも影響を及ぼします。
<ゴキブリ>
ゴキブリも湿った環境を好みます。雨漏りで建物内の湿度が高くなると、ゴキブリの発生も高くなるので注意しましょう。
<チャタテムシ>
チャタテムシはあまり聞き慣れないかもしれませんが、湿気が多い所を好む害虫です。人への被害はありませんが、主に古本や古紙などの湿った紙類を餌にします。
本に付いているカビやホコリを食べるため、本を押入れに入れたままにすると発生する可能性が高いです。また、古本や古紙以外にもお米や乾麺、カツオ節なども被害を受けるので注意が必要です。
雨漏りとシロアリの両方を予防する対策方法
雨漏りとシロアリの両方を予防する対策について紹介します。
日ごろから点検や換気に気をつけることが大切です。
定期的に雨漏りの点検をする
日ごろから定期的に雨漏りが発生しそうな箇所を点検することが大切です。
台風や大雨の後は屋根や外壁、雨樋、窓のサッシなどを点検することで、雨漏りの早期発見につながります。少しでもおかしいなと感じた場所は業者に点検を依頼するようにしましょう。
以下の関連記事で、よくある雨漏りの発生箇所について解説していますので、参考にしてみてください。
室内の雨漏りや水漏れ箇所を修理する
天井からの雨漏りや、排水管からの水漏れがあった場合は、すみやかに業者へ修理を依頼することが大切です。まだにじむ程度だからと安心せずに、早め早めの対策が雨漏りやシロアリの発生を最小限に食い止めることにつながります。
定期的に床下を点検する
シロアリは、湿気がこもりやすい床下に生息していることが多いです。年1回程度、定期的に点検をしてあげるとよいでしょう。定期的に点検することで、シロアリの発生を最小限にできます。
<定期的に換気をする
シロアリは湿気のある環境を好んで生息します。
室内や押し入れは定期的に換気を行い、湿気がこもらないようにすることも大切です。
また、床下においては、床下換気扇があれば、モーターファンを回して湿度の調整をしたり、空気の循環をしてあげるとよいでしょう。
シロアリを駆除にかかる費用相場
シロアリを駆除するにはどの程度費用がかかるのでしょう。費用相場を見てみましょう。
駆除費用相場
シロアリ駆除にかかる全国平均の相場は、1平方メートルあたり約3,000円(1坪約10,000円)となっています。全国平均となりますので、業者によって価格は異なります。
大手企業や農協などでは1坪あたり約10,000円〜、個人経営や地元の業者などでは約2,400〜9,900円前後になります。
シロアリ駆除は、薬剤の規制やアレルギー防止により強力な薬剤が使えません。そのため、約5年に一度メンテナンスが必要とされています。業者の実績や対応など、よく比較検討した上で施工することをおすすめします。
保険が適用できる可能性もある
シロアリ駆除は保険が適用できる可能性もあります。
保険が適用できる条件は、自然災害による雨漏りが原因でシロアリが発生した場合に限り適用可能です。
火災保険が適用できるかどうかは、ご自身の保険の内容や屋根修理業者へ確認するのがよいでしょう。
まとめ:雨漏りとシロアリのご相談は伊藤工芸へ!
雨漏りの放置はシロアリが発生する原因となります。
シロアリは湿った環境を好むため、床下や天井だけでなく湿った環境であれば、さまざまな場所に発生する可能性があります。
発生した箇所や隙間などあらゆるところから侵入し、木材などの柱を食い尽くします。
シロアリからの被害を防ぐには、定期的に雨漏りの点検や室内の換気、早めの修理が大切です。
雨漏りは発生箇所の特定と原因調査がとても大切です。浜松市周辺で雨漏りの修理をお考えの方は、伊藤工芸におまかせください。
伊藤工芸は、的確に雨漏りの箇所を特定して、お客様に合わせた最適な提案を提供しています。雨漏りの修理でお悩みの方は、ぜひ一度伊藤工芸にご相談ください。信頼性と確かな技術でお手伝いいたします。