防水テープを使った雨漏り修理方法
2023/10/02
皆さんは自宅の屋根が雨漏りして困ったことはありませんか?
雨漏りは基本的に業者に依頼して修理してもらうのがおすすめですが、自分で防水テープを使って応急処置をすることもできます。あくまで応急処置なので焼け石に水かもしれませんが、雨漏りを放置する方がダメなので、防水テープで応急処置を行うのがおすすめです。
それでは、防水テープを使った雨漏り修理方法についてご説明しましょう。
防水テープとは
防水テープとは防水加工が施されたテープであり、単に雨漏りを修理するためだけに使われるものではありません。
防水テープは基本的に屋根や外壁などに発生しているヒビ割れや穴などがふさげる上に、破損・劣化した部分を補修することができます。テープなので補修箇所に合わせてカットできるので、迅速的な応急処置の方法としてとても重宝するのがポイントです。
防水テープにも耐熱性に優れたテープやクッション性が高いテープなど、さまざまな種類があります。使用用途に応じて防水テープを変えることで、水回りの配管や外壁の補修用など利便性が高くなります。
防水テープの選び方
防水テープを選ぶときは、以下のポイントを押さえましょう。
- ・水を弾きやすい
- ・粘着力が高い
- ・耐熱性が高い
- ・剥がしやすい
以上のポイントを押さえた防水テープであれば、長期間貼っていても剝がれにくくなります。
防水テープの中には、あまり防水に適していないようなものもあるので注意が必要です。
たとえば水を弾きにくいテープの場合だと、水がテープの隙間に入り込んで徐々に剥がしてしまいます。
粘着力が高くないテープなら短期間で剥がれてしまう可能性がありますし、耐熱性が低いと熱や高温時にめくれて剥がれやすくなってしまいます。
また、剥がれにくいテープを無理矢理剥がそうとすると、雨漏りしている部分が引っ張られて被害が拡大する可能性があるでしょう。
防水テープを選ぶときは、4つのポイントを意識して選ぶことが大切です。
防水テープで雨漏り修理をする手順
防水テープで雨漏り修理をする手順は、以下の通りです。
- 雨漏りしている場所を確認する
- 雨漏りしている場所の汚れを落として乾燥させる
- 防水テープを貼る
それでは、防水テープで雨漏り修理をする手順についてご説明しましょう。
①雨漏りしている場所を確認する
最初に行うのが雨漏りしている場所を確認することです。
雨漏りと聞くと屋根から雨漏りしているイメージがあるかもしれませんが、必ずしも屋根から雨漏りしているとは限りません。したがって、自分の目で雨漏りしている場所を探して特定する必要性があります。
一見すると雨漏りしているのか分からない場合は、天井に黒ずみがないか、壁紙に不自然なシミやカビが発生していないか、換気扇やサッシ周りを確認しましょう。
もしも普段はなかったはずの異常が見つかったら、その周辺の壁や真上の屋根に穴がないか確認します。
雨漏りしている場所が特定できたら、防水テープを貼って雨漏りするか確認しましょう。防水テープを貼っていても雨漏りが発生する場合は業者を呼んだ方が良いかもしれません。
ただ、防水テープじゃ意味がないと思ってコーキングを使用しないようにしましょう。確かにコーキングは雨漏り修理に役立ちますが、穴をふさぐためだけにコーキングを使い続けていると、雨漏りが直らなかったときに業者が雨漏りの原因を突き止めるのが難しくなってしまいます。
防水テープであれば貼って剥がせるので、原因の突き止めを邪魔しません。
②雨漏りしている場所の汚れを落として乾燥させる
次に雨漏りしている場所を特定したら、汚れを落とした後にしっかりと乾燥させましょう。
雨漏りしている場所が汚れていたり濡れていたりすると防水テープがしっかり密着しないため、すぐに剥がれてしまいます。
雨漏りしている場所のホコリや汚れをしっかり取り、薄めた中性洗剤などを使って油分やガンコな汚れを取ってしっかり乾かしてから防水テープを貼りましょう。
③防水テープを貼る
最後に防水テープを貼っていきますが、テープを貼るときはしわを作らないようにすること、空気を入れないようにすることを意識して貼っていきましょう。
しわができたり空気が入ったりした状態だと、そこから雨漏りした水が流れ込んで徐々に防水テープが剥がれる原因となります。
したがって、しわができないように、空気が入らないようにテープを押さえながら貼っていくと上手く貼ることができます。
なお、防水テープを貼るときは下から上に向けて重ねながら貼っていくのがポイントです。水は重力によって下に流れていくので、テープの貼り方を間違えると隙間ができて剥がれやすくなります。
隙間ができないようにテープを重ねて貼っていくことで隙間ができなくなるため、応急処置として十分な状態になるでしょう。
防水テープで雨漏り修理をした後の注意点
雨漏りしたなら防水テープを貼れば終わり、というわけではありません。
防水テープを貼った後もさまざまな悪影響が出る可能性があるので、防水テープを貼ったからといって油断しないようにしましょう。
防水テープで雨漏り修理をした後の注意点は、以下の通りです。
- カビや虫が発生する可能性がある
- 漏電する可能性がある
- 建物が劣化している可能性がある
それでは、防水テープで雨漏り修理をした後の注意点についてご説明しましょう。
カビや虫が発生する可能性がある
雨漏りしたところを防水テープで修理したとはいえ、雨漏りが収まったとしても建物内部には水が残っている可能性があります。
水が残っているならなおさらですが、水が残っていなくてもすぐに乾くことはないので非常に湿気が多くなっています。湿気で湿度が高くなるとカビが発生しやすくなりますし、ダニやシロアリなどの害虫が発生する可能性が高いでしょう。
ネズミなどの害獣も発生しやすくなる上、天井に発生したカビは繁殖力が非常に高く、健康被害につながる恐れがあります。雨漏り修理を行った後は速やかに対策する必要性があるでしょう。
漏電する可能性がある
建物内にある電気配線に亀裂が入っている場合、漏電している可能性があります。
雨漏り修理が終わった後に頻繁にブレーカーが落ちているなら、雨水によって漏電しているかもしれません。
本来、漏電しているかどうか確認するのは難しいですが、頻繁にブレーカーが落ちている場合は漏電が起こっていると判断できるため、すぐに対処しましょう。
建物が劣化している可能性がある
雨水による被害は建物全域に亘ります。
雨漏りは単純に屋根から発生するだけでなく、外壁から雨水が染み込むことで壁から雨水が漏れ出てくることもあります。また、雨水が建物全体に染み込んでいる場合、建物の柱や梁、土台などの劣化を早めてしまうのが問題です。
建物の耐用年数事態を短くさせてしまいますし、特に木造住宅はほとんどが木材でできているので急速に劣化させてしまう可能性があります。住人の安全性の問題も発生してしまうため、もしも雨漏りが発生した場合は修理後に建物の状態を業者に見てもらうのがおすすめです。
まとめ
住宅の雨漏りは非常に厄介なもので、家を劣化させたりカビや害虫・害獣を発生させたり、漏電する危険性もあるなど、さまざまな問題があります。
雨漏り修理は防水テープを貼って行うのがおすすめですが、あくまで応急処置でしかないので、なるべく早めに修理業者に修理を依頼しましょう。