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屋根材「アルマ」の特徴やメリット・デメリットを解説

2025/02/03

「アルマ」とは、ニチハ株式会社が製造するアスファルトシングル屋根材です。アスファルトシングルとは、ガラス繊維基材にアスファルトを含浸させ、表面に石粒を付着させた屋根材の一種で、軽量で施工しやすく、高い防水性を持っています。

屋根材の選択は、住宅の耐久性や美観に大きな影響を与えます。その中でも、「アルマ」は、耐久性やコストパフォーマンスに優れた屋根材として注目されています。本記事では、「アルマ」の特徴・メリット・デメリットを詳しく解説します。

「アルマ」の特徴

材質と構造

「アルマ」は、アスファルトシングル屋根材の一種で、主に以下の材料で構成されています。

  • ガラス繊維基材(強度と柔軟性を兼ね備え、割れにくい特性を持っています。)
  • アスファルト(防水性を高め、屋根全体の耐久性を向上させます。)
  • 天然石粒(表面に施され、耐候性や美観を向上させます。)

これらの材料が組み合わさることで、「アルマ」は軽量でありながら高い耐久性を持つ屋根材となっています。

デザイン性

「アルマ」は、多層構造の凹凸と天然石のグラデーションが特徴で、柔らかく素材感のあるデザインです。このデザインは、洋風スタイルはもちろん、和風スタイルや様式にとらわれないコンテンポラリースタイルにも調和します。

また、5色のカラーバリエーションもあり、建物全体のコーディネートに合わせて選ぶことができます。

さらに、表面には太陽光や雨水から屋根材を保護する特殊なコーティングが施されており、色褪せや汚れが付きにくく、美しい状態を長期間保つことができます。

施工性

「アルマ」は軽量であるため、施工が容易で、工期も短縮できます。具体的には、一般的な平板陶器瓦の約30%、化粧ストレート屋根材の約60%の重量となっています。

また、曲面や複雑な屋根形状にも対応しやすいため、リフォームにも最適です。

さらに、裁断しやすく、釘打ちもスピーディに行えるため、施工の効率化が図れます。

「アルマ」のメリット

軽量性と耐震性

「アルマ」は、一般的な瓦屋根の約1/4の軽さを持ち、地震の際の建物への負担を軽減できます。具体的には、一般的な平板陶器瓦と比較して、アルマの重量は約30%となります。

この軽量性により、建物の耐震性が向上し、地震時の揺れを抑える効果が期待できます。

高い耐久性

「アルマ」は、ガラス繊維基材を使用しているため、ひび割れしにくく、金属屋根と比べて錆びる心配がありません。また、アスファルトの特性上、寒冷地でも耐久性を発揮します。

さらに、アルマは柔軟性が高く、飛来物による衝撃にも強いため、割れやひび割れのリスクが低減します。

防水性と耐候性

「アルマ」は、高い防水性能を持ち、雨漏りのリスクを低減します。また、紫外線や風雨にも強いため、長期間にわたり屋根を保護します。

その多層構造により、雨水が屋根に滞留することなく、効率的に排水されます。

経済性

他の屋根材と比べて価格が比較的安く、施工費用も抑えられるため、コストパフォーマンスに優れています。アスファルトシングル材は、屋根瓦の約5分の1の重量であるため、施工が容易で、工期の短縮にも寄与します。

また、軽量であるため、建物への負担が少なく、耐震性が高いことも経済的なメリットと言えます。

「アルマ」のデメリット

粒状石の落下

「アルマ」は、アスファルトシングル屋根材の一種で、表面に天然石粒を吹き付けて美観と耐候性を高めています。しかし、施工直後や経年劣化により、これらの石粒が一部落下することがあります。この現象はアスファルトシングル屋根材全般に共通しており、機能的には問題ありません。

ただし、石粒の落下が気になる場合は、屋根塗装によって保護することが可能です。ただし、油性(溶剤)塗料を使用するとアスファルトの成分が溶け出し、美観性を損ねるだけでなく耐久性も著しく低下させてしまいますので、使用する塗料は水性のものに限られます。

色褪せ

経年による紫外線の影響で、長期間使用すると色褪せが生じる可能性があります。しかし、適切なメンテナンスを行うことで、劣化を遅らせることが可能です。例えば、屋根塗装を行うことで美観を保つことができます。

施工時の注意点

「アルマ」の施工には、適切な下地処理や施工手順を守ることが重要です。不適切な施工を行うと、防水性能が低下するリスクがあります。そのため、信頼できる業者に依頼することが重要です。

「アルマ」のメンテナンスと寿命

定期的な点検

「アルマ」は、アスファルトシングル屋根材の一種で、ガラス繊維を基材とし、アスファルトと石粒で仕上げられた構造を持っています。このため、定期的な点検が重要です。一般的には、年に1回程度の点検が推奨されます。点検時には、以下の点に注意してください。

石粒の剥がれ

施工直後や経年劣化により、表面の石粒が一部落下することがあります。これはアスファルトシングル屋根材全般に共通する現象であり、機能的には問題ありません。

ひび割れや損傷

ガラス繊維基材を使用しているため、ひび割れしにくい特性がありますが、強風や飛来物などで損傷する可能性があります。定期的な点検で早期発見・対応が重要です。

苔や藻の発生

湿気の多い環境では、苔や藻が発生することがあります。これらは美観を損ねるだけでなく、屋根材の劣化を早める可能性があるため、早期の対処が求められます。

メンテナンス方法

軽度の汚れや苔の発生は、水洗いやソフトブラシでの掃除で対応できます。高圧洗浄機の使用は、屋根材を傷つける可能性があるため、避けるべきです。また、石粒の剥がれが気になる場合は、専用の補修材を使用することが可能です。補修材は、メーカーが推奨するものを使用し、施工方法を守ることが重要です。

また、10年に一度のペースで、塗装が必要になる場合があります。塗装を行う際は、水性の塗料を使用することが推奨されます。油性(溶剤)塗料を使用すると、アスファルトの成分が溶け出し、美観性を損ねるだけでなく、耐久性も著しく低下させてしまいます。

寿命と交換時期

「アルマ」の寿命は、約20~30年とされています。しかし、環境やメンテナンス状況によって異なります。定期的な点検と適切な補修を行うことで、長く使用することが可能です。また、重ね葺き完了より10~20年経過した後のメンテナンス方法として、屋根材の葺き替えや塗り替えが検討されます。

適切なメンテナンスを行うことで、「アルマ」の性能を最大限に引き出し、長期間にわたり快適な住環境を維持することができます。

施工業社を選ぶ際のポイント

適切な業者の選定

「アルマ」の仕上がりは、施工する業者の技術力で大きく変わってきます。そのため、信頼できる業者選びがとても大切になります。施工実績や、以前に依頼されたお客様の評価をしっかり確認し、屋根工事の資格や認定を持っている業者を選ぶことをお勧めします。

また、施工後の定期点検やメンテナンスなど、手厚いアフターフォローを提供できる業者さんを選ぶことで、長期的な安心感を得ることができます。

見積もりと契約時の注意点

見積もりと契約の際は、施工範囲の明確化が重要です。屋根全体の施工範囲や必要な下地処理などの詳細な施工内容、材料費・施工費・廃材処理費などの費用内訳、そして施工後の保証期間や保証対象となる事項をしっかりと確認しましょう。

また、口頭での約束だけでなく、必ず契約書を交わして書面での確認を行うことが大切です。

施工後のアフターフォロー

施工後のアフターサービスについても、業者選びの際にいくつか確認しておきたいポイントがあります。まず、定期点検のサービスがあるかどうか、そして屋根の状態を継続的に見守ってもらえるかを確認しましょう。また、台風などの自然災害が起きた時に、すぐに対応してもらえる体制が整っているかも大切なポイントです。さらに、普段の清掃や補修などのメンテナンスについて、どこまでのサービスを提供してもらえるのかも事前に確認しておく必要があります。

信頼できる業者は、このようなアフターサービスが充実しており、施工後も長期的な視点でサポートを提供してくれます。これらの点をしっかりと確認した上で業者を選ぶことで、安心して「アルマ」の屋根を任せることができるでしょう。

まとめ

「アルマ」は、ニチハ株式会社が製造するアスファルトシングル屋根材で、軽量で耐久性が高く、防水性にも優れた屋根材です。柔らかくナチュラルなデザインが特徴で、幅広い建築スタイルに調和します。また、施工が容易でリフォームにも適しており、コストパフォーマンスの面でも魅力的です。

一方で、表面の石粒が経年劣化や施工直後に一部落下することや、紫外線による色褪せのリスクがある点には注意が必要です。適切なメンテナンスを行うことで、長期間にわたって美観と性能を維持できます。特に、定期的な点検や適切な塗装が重要です。

また、施工業者の選定も「アルマ」の性能を最大限に活かすための重要なポイントです。信頼できる業者を選び、アフターフォローや保証内容を確認することで、安心して長く使用することができます。

伊藤工芸では、「アルマ」の施工実績が多数ございます。工事のご相談やご不明点などお持ちの方は、お気軽にお問い合わせください!

施工実績Works

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