天窓は雨漏りしやすい?天窓のメリット・デメリット・雨漏りが起きた時の修理方法
2023/04/04
天窓から雨漏りした場合、どのように対処すれば良いか悩むことはありませんか。
天窓は屋根に露出しているため雨風があたりやすく、雨漏りしやすい場所です。雨漏りしてしまった場合、早めに対処する必要があります。
本記事では天窓の役割やメリット・デメリット、雨漏りの発生原因や修理の方法をご紹介します。 天窓からの雨漏りの予防(メンテナンス)方法も解説するので、ぜひ参考にしてください。
天窓の役割
天窓は日光の取り入れや換気する役割があるほか、室温を変えたり防犯対策できたりもします。
ここからは、天窓の役割から得られるメリットやデメリットについて解説します。
天窓のメリット
天窓のメリットは、おもに以下のとおりです。
- ・日光を取り入れられる
- ・換気ができる
- ・温度調整ができる
日光を取り入れられる
天窓は日光を取り入れられるため、設置個所によっては壁面にある窓より光が奥までとどき、部屋が明るくなります。
天窓は、壁面にある窓の3倍の採光効果が期待されます。
換気
天窓で換気すると、風通しが良くなります。
暖かい空気は上昇するので、天窓を開けることにより空気の流れができて風通しが良くなるのです。換気して風通しが良くなると、湿度を調整できます。
また、湿度を調整することで、結露やカビの発生を抑制できます。
温度調整
室温が外気温より高い場合は、天窓を開けることで室温を下げられます。また、太陽の日差しで室温を上げることもできます。
天窓のデメリット
天窓のデメリットは、おもに以下のとおりです。
- ・雨漏りする
- ・メンテナンスが大変である
- ・涼しくならない
- ・雨の音が耳につく
雨漏りする
天窓は経年劣化や施工不良で雨漏りしてきます。
雨漏りの発生原因は下記に詳しく記載しますが、経年劣化はゴムパッキンの劣化など、施工不良は設置業者の不備で雨漏りが発生します。
自分でメンテナンスするのが大変
天窓のメンテナンスは高い位置に設置されていることが多いため、DIYのように個人で行うのは大変です。
汚れが気になっても掃除しにくかったり、コーキングしたくてもなかなかできなかったりします。
涼しくならない
日光があたり過ぎて暑い場合、エアコンなど冷房を使っても涼しくなりにくいことがあります。
雨の音が耳につく
天窓は屋根についていることが多いため、雨に当たりやすい位置にあります。
そのため、音に敏感な人だと、雨音が耳についてストレスを感じるかもしれません。
特に豪雨の場合は天窓のガラスに雨が激しく当たるため、睡眠中だと激しい音で目が覚めてしまう恐れがあります。
このほかにも「日当たりが強くて眩しすぎる」「ソーラーパネルの設置面積が減少する」などのデメリットがあります。
デメリットによりストレスを多く感じる場合は、天窓の撤去を考えるのもひとつの方法です。
天窓からの雨漏りの発生原因
天窓からの雨漏りのおもな発生原因は以下のとおりです。
- ・施工不良
- ・経年劣化
- ・ガラスのひび割れ
施工不良
天窓の設置の仕方に不備があると水漏れの原因になります。新築から1〜2年で水漏れしている場合は施工不良の可能性が高いです。
経年劣化
経年劣化には以下のものがあります。
- ・ゴムパッキンの経年劣化
- ・水切りの経年劣化
- ・屋根材の経年劣化
ゴムパッキンの経年劣化
ゴムパッキンは天窓のガラスとガラスまわりの額の間についています。
ゴムパッキンは天窓を設置した際、ゴムのように伸縮性のある状態ですが、長い時間が経つと硬くなってしまいひび割れたり縮んだりしてきます。
ひび割れたり縮んだりすると隙間ができて水漏れの原因となるのです。
水切りの経年劣化
水切りは天窓周辺にあり、経年劣化で穴が空くと雨漏りの原因になります。
また、水切りにゴミや落ち葉、鳥の巣などがあると、水の流れが変わったり水が流れず溜まったり(オーバーフロー)して雨漏りの原因になります。
屋根材の経年劣化
屋根材には「野地板(のじいた)」「下葺き(したぶき)材」「防水シート」などがあります。これらが経年劣化すると雨漏りの原因になります。
屋根が瓦やセメント屋根材などの場合に使われる「エプロン」という防水材も、劣化すると雨漏りの原因になるので注意しましょう。
ガラスのひび割れ
天窓の素材は現在は強化ガラスが主流ですが、ひび割れがおきることがあります。
ひび割れがおきる原因として、大きな温度変化のひび割れ(熱割れ)や、嵐で飛来物があたっておきるひび割れがあります。
天窓は高い位置にある場合が多いため、ひび割れに気づきにくいことも。雨漏りしたときはひび割れも確認しましょう。
天窓からの雨漏りの修理方法
天窓からの雨漏りのおもな修理方法は以下のとおりです。
- ・天窓のゴムパッキンの修理
- ・天窓周辺の屋根修理
- ・天窓自体の交換
天窓のゴムパッキンの修理
天窓のゴムパッキンの修理は古いゴムパッキンを外して清掃し、塗り材が周囲につかないよう養生します。
養生したら下塗りのプライマー(接着剤)を塗り、コーキング(シーリング)して仕上げます。
天窓周辺の屋根修理
天窓周辺の屋根修理とは、先ほどご紹介した屋根材を修理することです。これはコーキングより大きい修理になるでしょう。
コーキングだけの修理であれば、屋根材の「野地板(のじいた)」「下葺き(したぶき)材」「防水シート」などはそのまま使用します。
しかし、屋根修理ではこれらを取り外して新たに設置する可能性があるため、コーキングより大きい修理になり、費用も時間もかかったりするのです。
天窓自体の交換
天窓自体が経年劣化で交換しないといけないケースがあります。ただし、古い天窓は同じものがない場合が多いため、天窓の交換にとどまらず屋根自体の修理が必要になることもあります。
以上が天窓からの雨漏りの修理方法です。
天窓から雨漏りしたままにすると建物内部に水が浸透し、建材の劣化が早まり大規模な補修工事になることも。
被害が拡大する前に雨漏りに気づいた時点で、できるだけ早く補修することをお勧めします。
天窓からの雨漏りの予防(メンテナンス)方法
天窓からの雨漏りを予防するには、定期的な予防(メンテナンス)が必要です。早めにメンテナンスすると、天窓の経年劣化を遅らせられます。
予防(メンテナンス)方法としては、ゴムパッキンの修理や堆積物の処理などがあります。
注意する点はDIYなどで安易な補修をしないことです。DIYで雨漏りしないよう補修したところ天窓周囲の水の流れを変えてしまい、逆に雨漏りをおこしてしまうことも。
天窓は高い場所に設置しているケースが多いため、メンテナンスや修理は危険作業になります。したがって、専門業者に依頼するのがおすすめです。
屋根の修理工事を行う際は天窓も一緒に見てもらいましょう。
天窓を単体でメンテナンスする場合でも、足場工事を必要とするときがあるため、費用がかかります。
屋根の修理工事と一緒に天窓をメンテナンスすることで、費用をおさえられます。天窓は屋根の一部としてとらえてメンテナンスしましょう。
天窓からの雨漏り修理は伊藤工芸へ
本記事は天窓の役割やメリット・デメリット、雨漏りの発生原因や修理の方法をご紹介しました。
天窓からの雨漏りを防ぐには定期的な予防(メンテナンス)が大切です。
もし雨漏りしてしまったら、早めに対処しましょう。そのままにすると被害が大きくなります。
天窓からの雨漏り修理をする場合は、伊藤工芸へお任せください。伊藤工芸では的確に雨漏り箇所をつきとめて、状況に合わせた最適な工事をお客様へ提供いたします。
お問い合わせやご相談、お見積りは無料で承ります。ぜひご検討ください。
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