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海沿いでも安心!塩害に強い屋根材の選び方

2024/04/01

「新居は海沿いに建てて、海を眺めながら優雅に過ごしたい。」

そう考えたことはありませんか?
家から海がみえたり、近くに海がある暮らしに憧れを抱く人は少なくないと思います。

ここで、海の近くに住居を建てるときに考えておきたいこととして「塩害」があります。
塩害によりサビが発生すると建物の耐久性に悪影響を及ぼします。
しかし、建物の材料を工夫することで塩害の発生を抑えることが可能です。

そこで今回は、海沿いに住みたいと考えている人や居住者向けに塩害に強い屋根材についてわかりやすく解説します。

この記事を読むことで、

・塩害とは何か
・塩害に強い屋根材
・塩害の影響を受けやすい屋根材

について知ることができます。

適切な屋根材を選ぶことで、海沿いでもメンテナンス頻度や修理費用を抑えることができるかもしれません。
ぜひ参考にして塩害に悩まされることのない家づくりをしませんか。

塩害とは?建物の耐久性が低下する理由

塩害とは、海水の塩分が屋根や外壁などの金属部分に付着してサビを発生させる現象です。
建材にサビが発生することで、建物がもろくなり耐久性が低下します。
では、なぜ屋根や外壁に海水が付着するのでしょうか。
その理由は、海水の塩分が蒸発して空気に混じり、海風に乗って運ばれるためです。

実は、塩分によるサビの発生は通常のサビの発生速度より早いのです。
そのため、海沿いの地域では住居の定期的なメンテナンスを頻繁にしなければなりません。
特に、塩害の影響を受けやすい屋根であれば2〜5年ごとにメンテナンスを行う必要があります。

さらに、塩害対策が必要な地域は海岸線からの距離に応じて以下の2段階に分類されます。

・海岸線から200~500m以内は重塩害地域
・海岸線から2km以内は塩害地域

このように塩害の被害を受ける地域は意外と広範囲にわたります。

また、5km以内であっても風の向きや強さによっては塩害を受ける可能性があります。
そのため、自分の家は海から離れていると感じていても実は塩害の影響を受けるかもしれません。

塩害対策に必要な性能とは?

前節では、塩害は海水の塩分により建材にサビが発生する現象であるとお伝えしました。
では、塩害を起きにくくするにはどのような性質が必要なのでしょうか。
その答えは「耐食性」です。
耐食性とは、腐食やサビに耐える性質のことを言います。

耐食性に優れた材料を使用することで外部からの化学的な攻撃に耐えることができます。
耐食性の高い材料を作るには、合金を作製するときや表面処理を施すときに腐食に強い材料を組み合わせることが重要です。

以降では、耐食性に優れた屋根材について具体的に説明します。

塩害に強い!海沿いの家に必須の屋根材2つ

塩害の影響が考えられる建物の屋根材は主に以下の2つが挙げられます。

・SGL鋼板
・ステンレス板

以降で詳しく説明します。

SGL鋼板

SGL鋼板(スーパーガルバリウム鋼板)とは、日鉄鋼板株式会社により開発された次世代ガルバリウム鋼板です。
では、従来のガルバリウム鋼板とは何が違うのでしょうか。

ガルバリウム鋼板とは、鋼板に

・亜鉛
・アルミニウム

の合金めっきを施したものです。
一般的に、屋根材や外壁材などさまざまな建築材料として使用されています。
めっきとは簡単にいうと、亜鉛とアルミニウムの合金を鋼板の表面に付着させることです。
これにより鋼板をサビにくくしています。

ガルバリウム鋼板は一般的に耐食性があり、サビにくい材料です。
耐用年数はおよそ25〜35年と言われています。
しかし、塩害を受ける可能性のある地域ではメーカーが保証の対象外としていることがあります。

一方、SGL鋼板とは、ガルバリウム鋼板のめっき材料にマグネシウムを追加した材料です。
実は、このマグネシウムを加えることで耐食性がガルバリウム鋼板の約3倍になります。
特に、腐食が発生しやすい切断端部や傷部など鋼板が露出している部分への効果は絶大です。

また、金属鋼板のため軽量であり、加工性にも優れています。
そのため、さまざまな形状に柔軟に対応することが可能です。

SGL鋼板のデメリットとしては通常の鋼板と比べて初期費用が高くなることがあります。
しかし、その後のメンテナンス費用塩害による張り替え費用などのランニングコストを抑えることができます。
そのため、長い目でみたうえで検討することが重要です。

ステンレス板

ステンレス鋼板は、鉄にクロムやニッケルなどを加えた合金の一つです。
ステンレスとは、Stainless=「サビにくい」という意味でその名の通り耐食性に優れています。
なぜなら、クロムには酸化被膜を形成することで酸化を防止する機能があるからです。
また、ニッケルなどの添加物が含まれていることでさらに酸化防止作用を高めることができます。

他にも、加工性や耐熱性に優れているという特徴があるため、

・建築材料
・医療器具
・航空機

など、使用されている分野はさまざまです。

屋根材として使用されるステンレス板はSUS板とも呼ばれています。
このSUS板は、細かい加工内容や仕上がりによってさらに細かく分類されます。
特に、屋根材で使用されている主なステンレス板は以下です。

・SUS304-2B
・SUS304-NO.1
・SUS304-HL
・SUS304-#400
・SUS430-2B
・SUS304-縞板

また、これらは建物の仕様書に記載されています。
そのため、もし住居の屋根材にSUSと記載されている場合はステンレス板を使用しているということになります。

塩害が考えられる地域で選ばない方がいい屋根材

NG

ここまで、塩害に強い屋根材について説明してきました。
では、逆に塩害に弱い屋根材とはどんな材料があるのでしょうか。

まず、塩害が発生する理由は、海水の塩分によりサビが発生するためでした。

では、どの屋根材を使用すると腐食によりサビが発生するのでしょうか。
具体的に以下のような屋根材は腐食が起こりやすいです。

・アルミニウムや鋼鉄などの金属屋根
・コンクリートタイル
・アスファルトシングル

これらの材料は塩分が付着すると酸化還元反応という化学反応により中性化します。
この中性化がサビを発生させる原因となるのです。
そのため、海沿いに建物を建てる場合はこれらの材料の使用はおすすめしません。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
今回は、海沿いへの居住を考えている人や居住者向けに塩害に強い屋根材について解説しました。
塩害とは、海の塩分が化学反応により屋根や外壁を酸化させてサビを発生させることです。
塩害により建物の耐久性が低下するため非常に危険です。
この塩害に強い屋根材には、

・SGL鋼板
・ステンレス板

があります。

一方、金属屋根やコンクリートタイルは塩害の影響を受けやすいため海沿いの家の屋根材としては不適切です。

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